2014年度 活動日誌

■■■日本語教室だより(2/16~3/13)■■■

ヤンゴン大学での日本語教室は、大学の授業が終わった後、文学部棟にて、15時30分から17時まで行なっています。日本語の授業は2クラスあり、月曜と木曜が文学部2年生中心のクラス、火曜と金曜が文学部1年生中心のクラスで、1月下旬から始まり、2月16日から、私が担当しています。水曜日は合同授業で、奥平先生による日本事情の講義がビルマ語で行なわれています。また、学生だけではなく、先生方の出席もあります。

受講希望者が多かったため、2クラスに分かれることになりました。当初は1クラス30人近い受講者がいましたが、放課後の課外授業ということもあって、参加者はだんだん20人以下に落ち着いてきました。同じ学年でクラスを構成しているせいか、雰囲気は良く、わかる人がわからない人に教えたり、答えを間違えると突っ込みが入ったりします。

ひらがな・カタカナを覚えることから始まり、学ぶ時間も1週間に3時間程度、日本語だけで授業をしていることもあって、勉強はゆっくりと進みました。

<2/16~2/20>

ごくごく初級でも、覚えた言葉を使って楽しくコミュニケーションできることを改めて感じました。例えば、「どこ(国)の○○(製品)ですか」という文型が出てきたとき、私は、「ミャンマーの○○です」という答えを期待して、教室内にあるものを指して質問をしました。ところが、答えには「中国のマイクです」 「タイのペンです」等の豊かな情報が含まれ、教室でいろいろな国の製品が使われていることがわかりました。また、ミャンマーでは大学前の過程が日本より短 いとは聞いていたのですが、実際に「17歳です」と言われると、新鮮な情報に触れた気持ちになりました。

<2/23~2/27>

ヤンゴン大学に留学中の外大生4名に協力してもらい、覚えた内容を練習してもらいました。小さなグループに分かれて、「~です」「~ではありません」「なんですか」「いくらですか」等、限られた文型や単語でしたが、たくさん話してもらいました。また、留学生の方々に中に入ってもらうことによって、受講生の様 子もわかりました。

不思議に感じますが、勉強のスタートは同じでも、2年生は比較的覚えが早く、1年生は、2年生よりもひらがな・カタカナ等に少し苦労しているようです。ミャンマーで日本語を勉強しており、身近に日本語の文字がそうそうあるわけではないので、しかたがないかもしれません。

<3/2~3/6>

3週目は、3月2日(月)と4日(水)がミャンマーの祝日だったこともあり、授業はますますのんびり進みました。行事と言えば、3月3日の雛祭り。1年生のクラスがあったので、みんなで、折り紙で簡単な雛人形を作りました。

2年生のクラスでは、ねこが教室に入ってきました。ふと、「これはなんですか」と尋ねてみたら、まだ勉強にしていないのに、学生から「ねこです」という答え が返ってきました。課外授業ですが、日本語に興味を持って、自分でいろいろ勉強してくれていることを嬉しく思いました。

<3/9~3/13>

ヤンゴン大学では、3月末に、第1セメスターの期末試験があります。学生たちはその準備に忙しくなり、週明け9日(月)の2年生クラスは学生4人、先生4人でした。何と言えばいいのかを調べてきたのか、ある学生が「試験ですから」と出席者が少ない理由を説明してくれました。この週から、勉強のための暗唱が大学内のあちこちから聞こえてきたような気がします。10日(火)の1年生クラスは学生が1人、11日(水)からは先生方のみの出席になりました。

来週末から期末試験が始まりますが、先生方はクラスに出席するとおっしゃってくださっているので、16日からも、授業はもう少し続けることになりました。

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