チェコ語教育35周年を記念する国際シンポジウム 「Bohemistika 35」を開催

2026.07.29

2026年6月19日(金)から21日(日)にかけて、東京外国語大学におけるチェコ語教育およびチェコ研究の35周年を記念する国際イベント「Bohemistika 35」が、東京で開催されました。3日間にわたるプログラムには、日本、韓国、台湾から、教員、研究者、学生、そして卒業生が参加しました。
本イベントは、チェコ共和国外務省の後援を受け、東京外国語大学、駐日チェコ共和国大使館、在韓チェコ共和国大使館、台北チェコ経済文化事務所、ならびにチェコ政府観光局の日本および台湾支局による共催で行われました。
本シンポジウムの学術プログラムおよび組織全体の統括は、本学チェコ語専攻のマルケータ・ブルナ・ゲブハルトヴァー特任准教授が務めました。ゲブハルトヴァー特任准教授は、シンポジウムのプログラム調整や海外からの参加者の招待を行い、駐日チェコ共和国大使館をはじめとする関係機関と密に連携して準備を進めました。
イベントは6月19日(金)、駐日チェコ共和国大使館での記念レセプションをもって開幕しました。マルチン・クルチャル特命全権大使は参加者を歓迎するとともに、本学が長年にわたりチェコ語教育を通じて日本とチェコ共和国の関係発展に貢献してきたことに対し、深い感謝の意を表しました。
本学の春名展生学長は冒頭の挨拶に立ち、本学でチェコ研究の礎を築いた千野榮一名誉教授の功績を振り返るとともに、日本-チェコ間の学術・文化交流におけるチェコ語教育の継続的な重要性を強調しました。
チェコ共和国外務省のイジー・クラートキー在外国民担当特使からは、ビデオメッセージが寄せられました。レセプションではチェコ料理が振る舞われたほか、チェコ政府観光局によるチェコに関するクイズや、中野哲氏と本学の学生による音楽演奏も行われました。また、チェコのシンガーソングライターであるカレル・クリル氏の楽曲が、チェコ語で披露されるプログラムもありました。

国際学術シンポジウム

6月20日(土)には、東京外国語大学において、ハイブリッド形式で国際学術シンポジウムが開催されました。Zoomを通じてライブ配信されたことで、東京以外の地域や海外からの参加も可能となりました。
プログラムは、日本、韓国、台湾におけるチェコ研究の発展と未来に関するセッションのほか、チェコの文学、言語学、歴史、政治思想に焦点を当てたセッションで構成されました。
東アジアにおけるチェコ研究の現状に関する議論では、本学の篠原琢教授、ソウルの韓国外国語大学の金圭振名誉教授、台北の国立政治大学の林淑慧教授らが登壇しました。
シンポジウムには、日本のチェコ研究を牽引し、2025年にはプレミア・ボヘミカ賞を受賞した阿部賢一教授や本学の金指久美子教授、そして若手研究者の豊島美波氏、藤田貴子氏、松山芳瑛氏、佐藤ひとみ氏、中井杏奈氏、浅岡健志郎氏、そして佐藤健太氏も参加しました。
参加者による発表は、チェコ文学、言語学、近世史、翻訳、そしてチェコの政治思想の変遷など、幅広いテーマに及びました。中井杏奈氏はオンラインで参加し、プラハの春から現代に至るまでの異議申し立てのひとつとしての公開書簡に関する研究を発表しました。

国際学生シンポジウムと卒業生の集い

最終日である6月21日(日)には、台北の国立政治大学、ソウルの韓国外国語大学、そして本学の学生が参加する国際学生シンポジウムが開催されました。シンポジウムの後には、本学チェコ語専攻の卒業生の集いが開かれました。
学生たちは、翻訳やチェコの言語・文学・文化に関する研究成果を発表しました。このシンポジウムは、学生たちにとって国際的な学術の舞台で成果を披露し、3つの大学の教員、研究者、そして同世代の学生と意見を交わす貴重な機会となりました。
その後に開かれた卒業生の集いには、数世代にわたる東京外国語大学の卒業生が集まりました。そこではチェコ語が主なコミュニケーション言語となり、本学で学んだ言語・文化により、卒業生たちが今なお深い結びつきを維持していることが示されました。
「Bohemistika 35」は、本学における過去35年間のチェコ語教育の成果を称え、その教員、学生、卒業生が日本-チェコ間の学術・文化関係に果たしてきた貢献を明確に示すものとなりました。また、本イベントは日本、韓国、台湾のチェコ研究プログラム間の連携を強化し、将来の学術・学生交流に向けた新たな機会を創出するものとなりました。

集合写真
集合写真
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本学学長
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