日英通訳・翻訳実践プログラムの大学院生が学部生との合同授業で同時通訳を実践
2026.06.08
2026年5月21日(木)3限目、大学院日英通訳・翻訳実践プログラムの博士前期課程の2年生が、博士前期課程の1年生および通訳基礎クラスで逐次通訳を勉強中の学部生を対象とした、同時通訳実習を実施しました。
当日はあいにくの雨でしたが合計12名が参加し、キャンパスツアー形式で大学院を紹介し、その内容を同時通訳するという実践的な形式で行われました。以下、実習を行った大学院生の実習レポートと、体験した学部生2名の感想をご紹介します。
大学院日英通訳・翻訳実践プログラム 博士前期課程2年 新里大介さん
博士前期課程2年の学生2人主導で、主に学部生に向けてプログラムの内容を紹介する同時通訳キャンパスツアーを敢行しました。うち一人が英語のスピーカーとなり、もう一人が同時通訳を行いました。その際には「パナガイド」と呼ばれる同時通訳機材や204教室の同時通訳ブースを使って通訳を行ったりと、慣れない環境であり、今までの通訳訓練の中でも特に難しいものとなりました。大学院生活にも興味を持ってもらう為にも、楽しいイベントになるように本番1週間前にはリハーサルを行い、最善の準備をしました。
ツアー内では大学院生のみが入れる院生室に学部生を案内しましたが、常日頃使っているキャンパス内の普段は入れない施設に入れたことは良い経験であったという感想を頂きました。ツアー後はQ&Aセッションも設け、大学院生活、日々の学習方法などに関する質問を頂きました。どの様な質問が出るかは本番までわからない為、一人が質問に対してスピーカーとして即興で英語で答え、もう一人はそれを日本語に同時通訳を行うという高難易度なタスクで緊張感がありました。それと同時に、日頃なかなか学部生と交流する機会がないため、思い出に残る経験となりました。
キャンパスツアー終了後は、良かった点、改善点含めて参加者の皆さんからフィードバックを頂きました。通訳業務全体に共通することですが、自分の通訳のパフォーマンスは客観的な意見を通じてこそ向上するので、参加者のフィードバックは今後の実習にも活かしていきたいと思います。学部生の中には昨年から2年連続で参加して下さった方もおり、同時通訳に関心のある学生が多いと実感しました。今回の通訳実習への参加やこのレポートを通じて、私たちの所属する日英通訳・翻訳実践プログラムに関心を持って頂ける人が一人でも増えたらと考えています。
言語文化学部 中国語/東アジア地域3年 石若英美莉さん
今回は、大学院生によるキャンパスツアー形式の通訳実習に参加し、同時通訳を体験しました。パナガイドを使用して同時通訳を聞きましたが、つまみを回してチャンネルを変えるだけで、容易に日英の切り替えをすることができ便利でした。また、機材をストラップで首にかけることができたため、当日は雨天で傘をさす場面がありましたが、両手が塞がらず快適でした。ツアーでは大学院生専用スペースを特別に見学できたほか、大学院生の生活の紹介がされ、大変興味深かったです。同時通訳に関しては、聞く・理解する・話すという複雑な処理であるにも関わらず、訳への躊躇がほとんどなく、堂々としたスムーズな通訳がされていて感銘を受けました。私自身パナガイドを利用した同時通訳体験は今回が初めてであり、また普段は交流する機会の少ない大学院生の方々からお話を聞くこともでき、非常に貴重な体験となりました。
言語文化学部 英語/北西ヨーロッパ地域・北アメリカ地域3年 笹本真由さん
今回はパナガイドを用いながら英日方向の同時通訳を大学院生の方に行っていただきました。最初に教室では先輩方の経歴などお話を伺い、研究やスケジュールなど曖昧であった大学院での生活について学ぶことができました。具体的な大学院の生活のイメージを持つことができ院に進むことを考える上で大変参考になりました。
そして、キャンパスツアーではキャンパス内を移動しながら院生の先輩方がキャンパスについて同時通訳を使い説明してくださりました。ただキャンパスを説明するだけでなく、移動しながら雑談も交えてくださり、移動しながら同時通訳するということも自分が実践することを想像してみると難しいマルチタスクであると感じました。実際に実践してみることは非常に困難であると感じましたが、先輩方のように同時通訳をこなせるようになりたいと前向きに思うことにつながりました。貴重な機会をいただきありがとうございました。