大学院キャリア・プログラム「「多文化社会コーディネーター養成プログラム」の一部を公開
2026.02.12
2026年1月26日(月)から30日(金)までの5日間にわたり、冬学期集中講義「多文化社会コーディネーション研究2」(担当:萩尾生教授、小島祥美准教授)がオンライン開講されました。本学大学院キャリア・プログラム「多文化社会コーディネーター養成プログラム」の一科目を成すもので、その一部が学内公開あるいは一般公開されました。
今年度は、履修生以外の一般聴講登録者数が、過去最高の240名近くに達し、講義内容に対する関心の高さが伺えました。
この集中講義には、社会のさまざまな分野の現場の第一線で活躍されている外部講師9名を迎え、レクチャーないしワークショップの形をとりながら、オンラインながらも参加者との双方向的な交流を意識した集中講義が展開されました。
- 参照:プログラム
初日は、「多文化社会への向き合い方」という総論で、将来の「多文化社会コーディネーター」なるものの定義や、そこに求められる資質などが論じられたほか、そのようなコーディネーションを実践するうえでの民間非営利セクターの役割が議論されました。
2日目は、とりわけ20世紀末以来日本に流入して生活している外国人を念頭に置いて、施策立案する日本政府からの方針説明と、それに批判的な2つのNPO法人から、外国人労働者等に対する支援や彼ら/彼女らとの協働の取組みが紹介されました。
3日目は、共生社会を別の観点から捉えることを目的として、日本の先住民であるアイヌと、非音声言語を用いる少数言語話者としてのろう者に焦点を当てて、基本的事実の確認がなされました。
4日目は、日本社会において議論が決定的に欠けていると担当講師がみなしている、シティズンシップないし市民権の主題を考えてもらうべく、2人のジャーナリストにヘイトクライムの実態を報告していただきました。
最終日には、履修生による口頭発表とディスカッションが行われ、5日間の学びを総括しました。ここに逐一紹介はできませんが、履修生と一般聴講生から各講師に対して出されたコメントと質問の洞察の深さと熱量の高さが、印象的でした。
本学は今後も、このような講義を通じて共生社会を支える人材の育成と、一般社会に向けた知の還元に努めてまいります。