大学院日英通訳・翻訳実践プログラムの大学院生が遠隔同時通訳を実践

2026.01.05

2025年12月16日(火)の1限目にオンラインで開講している学部1年生対象の「基礎演習」クラスで、大学院日英通訳・翻訳実践プログラムの大学院生3名が、学部生による日本語での発表を、遠隔同時通訳する通訳実習を行いました。同時通訳を担当した大学院生1名と、参加した学部生の中から3名の感想を紹介します。 

大学院日英通訳・翻訳実践プログラム 博士前期課程2年 太田山梨胡さん

今回の実習では、学部生を対象としたオンライン開講の「基礎演習」クラスにて、課題論文に関する発表を、日本語から英語に遠隔(リモート)で同時通訳しました。通訳翻訳をはじめ、様々なテーマの論文が取り上げられたため、入念なリサーチを行いました。また、対面の実習では、パートナーの通訳者と助け合いながら訳出することができますが、今回はオンラインで、自宅から一人で挑んだため、より不安と緊張感がありました。
よかった点としては、これまでのオンライン通訳実習の経験を活かし、通訳者それぞれがインターネット環境と音声設定を整えていた点です。ヘッドセットを使用したり、万が一接続が悪くなった時のために2台目の端末を用意したりと、様々な工夫をしたため、円滑に実習を進めることができました。また、発表中の発話は初めて聞く内容のため、一瞬の間で情報の取捨選択が迫られる同時通訳において、どの情報が最も重要なのかを判断しながら訳出できました。
一方で、いくつか苦労した点もありました。日本語と中国語の翻訳についての発表では、発表者と直接会う機会がなかったため中国語の発音が確認できず、また訳出中に、中国語の発音も真似して出すべきなのか迷うこともありました。さらに、どれだけ入念にリサーチしていても、当日に発表者がどれくらいの速度で、どれほどの情報量を発表するかは、始まって初めて分かるため、発表者の発話から遅れないように訳出することに苦戦しました。
今回の実習で得た学びを活かして、次回以降の実習においても、臨機応変な対応力と、瞬時に情報の取捨選択をする瞬発力を向上させるべく、練習に取り組みたいと思います。 

言語文化学部フィリピン語専攻1年 西村有未 さん

今回は、オンラインでの同時通訳を体験しました。同時通訳を聞くという経験をしたことがなかったのですごく新鮮でした。同時通訳に馴染みがなかったので、難しそうだなという漠然とした印象しかなかったので、一度通訳機能をオフにして発表してくれている人を通訳するというのを勝手にやってみたのですが、一文を聞き取って英語にしている間に新しい情報が入ってくるので頭が混乱してそれどころではありませんでした。さらに、実際に自分が話し始めると自分の声で発表者の声が聞こえなくなってしまい、通訳どころか内容がそもそも入ってこないという状況に陥りました。同時通訳の難しさを知り、今回同時通訳をしてくれた大学院生の方々のすごさが改めて分かりました。今回の授業で貴重な経験ができたと思います。 

言語文化学部チェコ語専攻1年 久米 柊さん

オンラインの同時通訳を経験して、話す速度と間の取り方が難しいなと感じました。自分ではゆっくり話しているつもりでしたが、気づいたら通訳者の方がずっと話している、みたいな状況になっていたからです。通訳者の方との事前打ち合わせで、発表者が1番大切にしていることを質問されていて、それが伝わるように本番では強調して通訳しているのがすごかったです。また、発表者と同じくらい、論文を読んで発表内容を理解されていて、通訳者の方の、内容理解があってこその通訳なのだと学びました。 

国際社会学部オセアニア地域専攻1年 加藤 脩大さん

まずは本日の体験はとても自分にとって刺激的で有意義なものになりました。大学院生の皆様、ありがとうございました。今回、日本語で発表を行わせていただいたものですが、打ち合わせの段階からその苦労を大変感じました。話す速さや間の置き方について調整を行いましたが、より白熱するようなインタビューなどの場面ではかなり困難を伴うものだなと感じました。また私の発表中にどのような通訳がなされていたかは残念ながら聞くことはできなかったのですが、他の学生が発表しているところを通訳しているのをみて、まるで通訳の方がプレゼンテーションを行っているかのようなクオリティで本当に感激しました。聞くだけでなく通訳をしてもらうという体験ができて本当によかったです。このような機会を与えていただきありがとうございました。今後のご活躍をお祈りしております。

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