TUFS Cinema 香港映画『作詞狂の詩』上映会を開催
2025.12.19
2025年12月13日(土)、アゴラ・グローバル内プロメテウス・ホールにおいて、TUFS Cinema香港映画『作詞狂の詩』上映会を開催しました。
本作は、作詞家になる夢を抱いて奮闘する少女の姿を描いた作品で、自身も作詞家を目指していた黃綺琳(ノリス・ウォン)監督の実体験に根差しています。夢を追い求める若者のほろ苦い青春とともに、香港における音楽業界の裏側がリアルに描かれていることが魅力の作品です。
上映後には、香港文化・ポピュラー音楽研究者で本作品の字幕翻訳も担当した小栗宏太氏(本学アジア・アフリカ言語文化研究所 ジュニア・フェロー)による解説が行われました。香港の広東語ポップスでは、声調とメロディを一致させることが求められるため、非常に高度な言葉選びの技術を身に着ける必要があります。解説ではこの技法についても詳細な説明が施され、作品の背景への理解をより深めることができました。さらに話題は日本語作詞の技術や訳詞の難しさにもおよび、言葉と歌の関係について思いを巡らすひと時となりました。