医療通訳養成講座、「病院実習」を東京科学大学病院で実施 実践的な通訳で医療現場の対応力を強化
2025.08.19
2025年8月2日(土)、医療通訳養成講座の授業「医学概論Ⅰ」の一環として、東京科学大学病院の協力のもと、実際の医療現場での通訳実習を実施しました。
医療通訳を目指す受講生約30名が、英語、中国語、ベトナム語の3言語別に分かれて参加。各グループには専門家であるスーパーバイザーを配置しました。実習では「受付」「X線検査」「採血」「看護」「模擬医療面接」といった場面を再現し、東京科学大学から現役の医師5名・看護師2名・臨床検査技師2名・診療放射線技師3名、医学部医学科学生5名がロールプレイに参加。スーパーバイザーからは「現役の医療従事者が参加する実習は非常に珍しく、教育効果が高い」と評価されました。
現場さながらのロールプレイ形式により、受講者は通訳技術だけでなく、医療機関で求められる対応力についても深く学ぶ機会となりました。最後には全体でフィードバックセッションを行い、実践的なアドバイスを共有しました。
受講生の声と今後の予定
本実習は、「実際の病院で通訳訓練ができる」ことを特色とする本講座の大きな柱の一つです。参加した受講生からは、「現場の緊張感の中で貴重な経験ができた」「教室の学びが実践と結びつき、理解が深まった」といった声が多数寄せられました。
なお、同様の実習は2025年12月にも実施を予定しています。
医療通訳養成講座とは
本講座は、東京科学大学(旧東京医科歯科大学)との連携により、専門的な医学知識、外国語運用能力(英語・中国語・ベトナム語)、異文化コミュニケーション力を体系的に学べる環境を提供しています。
講座修了者は、日本在住の外国人はもちろん、訪日外国人の診療にも対応可能な医療通訳のスペシャリストとして、チーム医療の一角を担うことが期待されています。
本件お問合せ先(平日9:00-16:00)
多言語多文化共生センター
tc-jimu[at]tufs.ac.jp([at]を@に変えて送信ください)




