本学のチェコ語・チェコ文化の研究・教育がGratias Agit賞を受賞
2024.11.11
本学は、長年にわたるチェコ文化の研究・教育が評価され、チェコ共和国から今年度のGratias Agit 賞を授与されました。2024年10月15日から17日にかけて篠原琢副学長とマルケータ・ブルーナ・ゲブハルトヴァー特任准教授が、チェコ共和国プラハで開催された授賞式および関連イベントに出席しました。
10月15日(火)に、プラハのカレル大学人文学部・東アジア研究所所長のマルチン・チララ氏、日本研究科科長のヤン・シーコラ氏と会合を行い、東京外国語大学とカレル大学の学部学生向けのダブルディグリープログラムについて協議しました。翌16日、Gratias Agit賞受賞者は、現在大統領府になっているプラハ城の歴史的内観を見学しました。夕刻は、現代的に演出されたベドジヒ・スメタナ作のオペラ『売られた花嫁』を国民劇場で鑑賞しました。
17日には、チェコ共和国外務省が本部を置く壮麗なバロック様式のチェルニーン宮殿の大広間で歓迎を受けた後、戦間期に長く外相を務めたエドゥアルト・ベネシュの執務室、初代大統領トマーシュ・ガリグ・マサリクの息子で第二次大戦後チェコスロヴァキアの外務大臣を務めたヤン・マサリクの居室などチェルニーン宮殿の歴史的内観を見学しました(共産党政権の成立後、ヤン・マサリク外相はこの居室から中庭に落ちて謎の死を遂げています)。授賞式は、その後、午前11時にチェルニーン宮殿の大広間で行われました。外国においてチェコ文化の研究、紹介、奨励に貢献のあったジャック・ルプニク氏ら10名と本学はじめ2つの組織がヤン・リパフスキー外務大臣から表彰されました。授賞式の後、チェルニーン宮殿の大応接室でレセプションが開催されました。その間、篠原副学長とゲブハルトヴァー准教授はラジオ・プラハと日刊紙「Deník N」のインタビューを受けました。公式の式典とレセプションの後、二人は在チェコ共和国の長岡寛介日本国特命全権大使の公邸を訪れ、カレル大学日本研究科のペトラ・カナスギ教授とデビッド・ラブス教授と、カレル大学と本学の現在の教育・研究交流やその将来的な発展の可能性について意見交換を行いました。
篠原琢副学長
今回の賞は、本学でチェコ語・チェコ文化の研究・教育にたずさわってきたすべての人たち、学生、各分野で活躍する卒業生のみなさんに対して与えられたものです。また受賞にあたり、本学で行われている28の言語・文化・地域研究の単位それぞれにたずさわる人たちが同じような貢献をしてきたことも深く誇りに思いました。

