TUFS Cinemaでアフリカドキュメンタリー映画を上映

2024.07.10

2024年6月26日(水)、アゴラ・グローバル プロメテウス・ホールにおいて、TUFS Cinema アフリカドキュメンタリー映画『交差する声』上映会を開催しました。

本作品は、1977年にマリの移民労働者らによって設立された農業組合と、パリで安い労働力として搾取され、劣悪な環境で暮らしていたアフリカ系移民の運動を、膨大なアーカイブ映像を用いながら過去から現在にいたるまで映し出したものです。時系列に沿わない映像と音の配置は、独立以降も続く西アフリカ諸国と旧植民地宗主国との困難な関係だけではなく、運動の当事者が培った希望や大地との関係を詩的な形で炙り出しました。

本編上映後、京都精華大学のウスビ・サコ教授より、マリのソニンケ族の人びとと移民との関係、ヨーロッパやアメリカにおける移民に位置づけなどについて解説がありました。会場からは、マリの政治状況などの質問もあり、活発な議論が交わされました。平日の開催にも関わらず、会場には学内外から130名の来場があり、盛況な会となりました。

TUFS Cinemaに先立ち、研究講義棟101教室において、学生とサコ教授のトークイベントも開催しました。7名の学生がサコ教授とともにステージに登壇し、外国人から見た日本や移民問題など幅広いトピックについて議論しました。

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