TUFS Cinema「イラン映画特集」を開催

2024.02.21

2024年2月18日(日)、アゴラ・グローバル プロメテウス・ホールにて、TUFS Cinemaイラン映画特集『ウォーデン 消えた死刑囚』(2019年)の上映会が、イラン・イスラム共和国大使館文化部(イラン文化センター)との共催により、開催されました。

本作の監督ニーマー・ジャヴィーディー氏は1980年生まれで、1979年のイラン・イスラム革命後の世代です。作品内にシャー(モハンマド・レザー・パフラヴィー)の肖像画が堂々と登場していることから、現イラン政権が、革命後40年を経て「パフラヴィー朝」という王政時代をひとつの歴史上の「時代」と見做すようになったことがうかがわれる作品です。

イラン映画としてはストーリーがわかりやすいうえに場面の転換も少なく、また少佐の人間味溢れるしぐさや態度は時代や地域を選ばず理解・共感されやすく描かれており、さらにえん罪についても考えるきっかけとなりうる、秀逸な作品を鑑賞する機会となりました。

本学の森島聡非常勤講師による上映前の解説、そして上映後にシーンを切り取ったスライドによる解説はともに好評を博し、200名を超える来場者との質疑応答も活発におこなわれ、たいへん盛況な上映会となりました。

森島聡氏による解説
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