日英通訳・翻訳実践プログラムの通訳実習で大学院生が同時通訳を実践(7/24, 7/25)

2023.08.03

「通訳翻訳実践研究1」において、大学院総合国際学研究科の日英通訳・翻訳実践プログラムの今学期3回目となる通訳実習が、2023年7月24日(月)と7月25日(火)の2日間にわたって行われました。世界教養プログラム「インバウンド推進・地域活性化のためのスタディツアー」(通称:山形スタディツアー)との連携で、留学生も参加する山形スタディツアーの事前学習において行なわれたさまざまな講演などを同時通訳する形式で実施されました。

通訳実習に参加した大学院生の中から、2名のレポートを紹介します。

レポート:富永大瑛さん(大学院博士前期課程 日英通訳・翻訳実践プログラム2年)

私たちが通訳を担当した山形スタディツアーは、本学と山形各地域の協同で行われているため、初めて学外の方々の前で通訳する機会となりました。今までの実習では自分たちで用意した原稿、もしくは過去に行われたスピーチを事前に原稿が提供された前提で通訳しましたが、今回は原稿がない発表を対象としたことで、よりプロの現場に近い体験ができました。

資料が予定通りに届かないことや直前の追加資料、スピーカーの話が逸れることなど大変なことはありましたが、入念に準備をしたことでなんとか対処でき、同時にやりがいも感じました。また、準備から本番まで一貫してオーディエンスを意識したことで訳出を最適化できたようにも感じました。今回のオーディエンスは日本語をある程度理解できる方々であったため、スピーカーの話を全て忠実に英語に訳すのではなく、あえて日本語をそのまま残すことで英語にした時の違和感を取り除くことができ、オーディエンスの理解向上にもつながったと思います。実習を通して得た貴重な経験を今後の学習に活かしたいです。

レポート:岩崎彩子さん(大学院博士前期課程 日英通訳・翻訳実践プログラム2年)

今回の通訳実習は大学生だけではなく、先生方や自治体の方々も多く参加されていたため、今まで大学院で通訳をした他の実習より緊張しました。また、専門知識がない分野での通訳だったため、事前準備が多く必要となりました。

頂いた資料をもとに単語リストの作成や資料の英訳版を作成することで本番に挑みました。また、私が担当した山形市の発表では歴史的人物の話が多くあったため、歴史についての勉強もしておく必要がありました。

実習に参加した通訳者4人で協力して準備に挑んだため、当日は大きなミスなく訳せていたかと思いましたが、それでも想定外のハプニングが起こりました。機材の送信機が充電切れになったり、ZOOMでオンライン参加されている方の声が通訳者の席からは聞き取れないなどといったトラブルがありました。ですが4人のチームワークでなんとか対応できました。

自分自身もスタディツアーの受講生と同様に学びの多い2日間でした。このような貴重な機会を設けてくださった先生方、コーディネーターの方、そして自治体の皆様に御礼申し上げます。

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