「アフガニスタン元留学生『教え子を救え!』プロジェクト・シンポジウム 私たちはいかにアフガニスタン人留学生を教えてきたか」を開催
2021.10.06
今般のアフガニスタン情勢の変動を受けて、現地で日本関係機関と関連して働くなど、これまで日本と密接な関係をもってきたアフガニスタン人のなかには、日本への退避を強く望む人々が少なくありません。そのなかには、国費留学生やJICAの復興事業の一環として日本の大学・大学院で学んだ元留学生が1400人近く存在します。こうしたアフガニスタン人留学生を受け入れ、教育の機会を提供してきた大学や指導教員の間では、かつての「教え子」の現状、将来に強い懸念を持ち、なんとか救いの手を差し伸べられないかと尽力してきました。
このような試みの一つとして、2021年10月2日(土)、本学大学院総合国際学研究科と千葉大学グローバル関係融合研究センター、千葉大学リーディング研究育成プログラム「日本の多文化共生社会構築へ向けた移民・難民研究」の共催で、「アフガニスタン元留学生『教え子を救え!』プロジェクト・シンポジウム 私たちはいかにアフガニスタン人留学生を教えてきたか」をオンラインで開催しました。
シンポジウムには、国際協力機構(JICA)の北岡伸一理事長を来賓としてお招きし、早稲田大学の田中愛治総長のご挨拶、本学の世界言語社会教育センター登利谷正人講師(南アジア/パキスタン)による講演に続き、アフガニスタン人留学生を教えてきた経験を持つ国内10の大学及びNPO法人が、それぞれの経験と取組み、そして現在直面している困難についての報告を行いました。
シンポジウムには500名を超える参加申し込みがあり、元留学生らが、アフガニスタンにとっての知識財産であるだけでなく、日本の国際協力にとっての大きな資産であり、彼ら・彼女らを守り続けることが国際社会の一員としての日本の責務であることを、再確認しました。
今後は、共通の問題を抱える大学・あるいは教員同士のネットワークを形成し、まとまって政府に対して支援を要望していく計画です。
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