世界展開力強化事業(COIL)キックオフシンポジウムを開催

2019.03.08

2019年3月1日(金)に本学において「Trans-Pacific COIL キックオフシンポジウム~市民的公共性の涵養に向けて~」を開催しました。
このシンポジウムは、本学が国際基督教大学、青山学院大学と連携・協力して実施するプログラム「多文化主義的感性とコンフリクト耐性を育てる太平洋を越えたCOIL型日米教育実践」が文部科学省の大学の世界展開力強化事業に採択されたことを受け、その取り組みを内外に発信するために企画されたものです。

国際基督教大学のマーク・ウィリアムズ副学長による開会挨拶につづき、本学岩崎稔理事によるプログラム概要の説明がありました。

その後の基調講演には、本事業で連携するカリフォルニア大学サンタバーバラ校よりファビオ・ランベッリ先生(宗教学・東アジア言語)と、カリフォルニア大学ロサンゼルス校より平野克弥先生(歴史学部)をお招きしました。
宗教学を専門にされるファビオ先生からは、宗教学が仕事に結びつかないと家族に反対された自身の経験を踏まえつつ、「5年後、10年後に社会がどうなるかはわからない。やりたいことをやるのが良い」と学生に向けエールがおくられました。
平野先生は、このグローバル化社会の中で、例えばパンが店頭に並ぶまでに、いくつの国・地域が関わっているかということを引き合いに、日常に隠れた社会性を意識することの大切さを強調されました。
両先生からはそれぞれの専門・経験をもとに講演がされ、会場を大いに沸かせました。

基調講演に続き、本学の春名展生先生、セン・ラージ・ラキ先生より1月に実施したCOIL型授業について報告があり、来場者の高い関心を誘いました。

最後に青山学院大学の外岡尚美副学長より閉会の挨拶があり、3大学による連携と、今後のCOILプログラムの発展を強く印象付けたシンポジウムとなりました。

ファビオ・ランベッリ先生 基調講演「違う目でみた日本宗教史―新しい観点、未開の可能性、世界への広がりを求めて」
平野克弥先生 基調講演「グローバル時代の思考-3つの視点」
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