萩尾生教授、バスク研究協会バイヨンヌ賞(ジャン・ミシェル・ララスク名誉賞)を受賞
2025.12.02
2025年度「バスク研究協会バイヨンヌ賞(Prix Eusko Ikaskuntza - Ville de Bayonne)」が、本学の萩尾生教授に授与されました。
本賞は、バスク研究協会(Eusko Ikaskuntza / Basque Studies Society)がフランス・バイヨンヌ市の協力のもと、バスク語およびバスク文化の擁護・振興に顕著な功績を挙げた研究者・文化人・団体を顕彰するもので、2000年より毎年授与されています。3部門から構成される本章のうち、萩尾教授に授与されたのは、バスク研究振興の立役者の名前を冠した「ジャン・ミシェル・ララスク名誉賞(Prix d’Honneur Jean-Michel Larrasquet)」です。
萩尾教授の長年にわたる研究業績の中でも、とりわけフランス領バスク地方に関する論考や翻訳解説が高く評価されました。授与式は、2025年11月22日(土)に、バイヨンヌ市庁舎(フランスバスク地方)の大ホールにて執り行われました。
同日、授与式に先立ち、バスク語で書かれた最初の活版印刷本『バスク初文集 Linguae Vasconum Primitiae』を1545年に刊行したベルナト・エチェパレをめぐる一般講演会が開催され、萩尾教授を含め5名が登壇しました。
ラテン語表題を持つこの書物は、現在1冊のみがパリの国立図書館に保管されていますが、バイヨンヌ市内のバスク博物館創設100周年を記念して、現在当地にて特別展示中です。なお、同詩集は萩尾教授と吉田浩美氏による共訳により、2014年に平凡社より刊行されています。