東京外国語大学の専攻言語教育について

2026.06.23

日頃より本学の教育・研究活動に多大なご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。

現在、SNS等において、本学の言語教育体制、とりわけいわゆる「小規模語科」の体制や今後の生成AI等の活用方針について、様々なご心配やご意見をいただいております。これらは、本学が長年にわたって培ってきた言語教育の価値に対する信頼と今後への期待の顕れにほかならない、と有り難く受け止めております。

東京外国語大学は、現行28専攻語体制の縮小を考えていません。今後、財務運営が今よりも難しくなってくると予想されるなか、いかにして28専攻語体制を維持していくかを考えています。その過程において、学内外とのコミュニケーションに不足があったのではないかと反省しています。

大学が、現有教員数の将来的な減少を見越し、その状況下においても持続的に28専攻語体制を維持する具体的な方法について検討しているのは事実です。この課題について、昨年、全教員に開かれた意見交換会を開催しました。その際を含め、学内に向けては28専攻語体制を維持するという基本方針を明確に表明しています。

大学には、教員を生成AIに置き換えていくという考えもありません。ただし、ほとんどの学生が、中等教育の段階でICTツールを利用した英語学習を経験し、卒業後に職場でAIを使用する可能性が高いという時代のなか、学生の自律学習などを支援する手段としてAI活用の可能性を模索する意義はあると考えています。この課題については、今後、現場に立つ教員との意見交換を通じて、様々な施策の可否・是非を判断していきます。

今回、多くの方々から様々なかたちで叱咤激励をいただきました。東京外国語大学は、財務状況や技術環境が変わりゆくなかにあっても、これまで担ってきた社会的な役割と築いてきた社会的な評価を次代へと継承すべく、時代の変化に適切に対応しながら28専攻語の教育を続けてまいります。学生、保護者、卒業生、そして地域・社会の皆さま、今後とも温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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東京外国語大学長
春名展生

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