2003年度 集中講義 (大阪市立大学)


授業計画


1日目 9月22日(月) オリエンテーションと入門講義

2限目 オリエンテーション

・授業の目的・対象・素材・方法 その他
・基本的な作業:Stanley Kubrick, The Shiningの分析の素材としてコンテの再構成、映画全体の構成の図式化、特に「視点」をめぐって分析、最終的には各自の問題設定に基づいた「シャイニング論」(レポート)

・ 分析の素材:@映像そのもの(DVD、ビデオ使用)、Aコンテ――静止画やテクストによって、いくつかの構成要素に分解されたもの
・ いくつかのモデル:@ヴェンダース/ハントケ『ベルリン・天使の詩』の台本、Aエイゼンシュテイン「戦艦ポチョムキン」

3・4限目 入門的な講義

・ 〈映画の基本的な構成要素・基礎知識〉――映像分析そのもののために必要な基礎知識
・ 〈物語論〉――とりわけ物語論的なアプローチで分析

特に重要な参考文献:

物語論

映画の基礎概念

資料

物語論 講義メモ

Framing Heights
Stanzel

テクスト

グリム童話集
シュニッツラー「死人に口なし」

夢枕獏 『陰陽師』
夏目漱石 『吾輩は猫である』
ユゴー 『レ・ミゼラブル』
カフカ 『田舎医者』
ビュルガー 『ほら男爵の冒険』
へーベル 「思いがけぬ再開」
E.T.A.ホフマン 『砂男』
スティーブン・キング 『シャイニング』
ヘミングウェイ 『殺し屋たち』
トーマス・マン 『ファウスト博士』
トーマス・マン 『マリオと魔術師』
トーマス・マン 『魔の山』


2日目 9月24日(水)

1限:@最終的に出来上がるコンテ再構成についてのイメージ、Aシャイニング」を通して見る――全体の大まかな構成の把握(メモ)
2限:@続き、A全体の構成の図式化(グループワーク)
3限:@コンテ再構成のためのグループ分け・グループごとの作業分担決定、Aコンテ再構成開始
4限:コンテ再構成

特に重要な参考文献:

「シャイニング」テクスト

「シャイニング」テクスト (MS Word)

コンテ (モデルとして)


3日目 9月25日(木)

1限:コンテ再構成
2限:中間発表
3限:コンテ再構成
4限:コンテ再構成、中間発表


4日目 9月26日(金) テクスト分析――構成・視点・物語

1限:@グループ発表のための準備、Aグループ発表
2限:グループ発表つづき
3限:「シャイニング」全体の考察
4限:各自のレポート(シャイニング論)のための準備


この授業で行うこと(概括)

(1) 入門的な講義

・ 映画分析のための基礎知識
・ 物語論

(2) 実際の作業

・ 「シャイニング」のコンテ再構成
・ 「シャイニング」の構成分析

(3) レポート

「シャイニング」論