活動報告

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センターの活動報告です

文法・語用と教育シリーズ第四回研究会「学習者コーパスに基づく日本語誤用辞典~日本人による英語・中国語学習者コーパス誤用類型との対比~」

日時:2015年3月20日(金)15:00-17:00
会場:研究講義棟1階104室
発表者:小柳昇氏 (当センター特任研究員)
    望月圭子氏(東京外国語大学)
コメンテーター:佐野洋氏 (東京外国語大学)

はじめに、本コーパスの開発担当者である小柳昇氏(本センター特任研究員)から日本語誤用辞典の活用方法について説明があった。正誤判定がわかる機能がほしいという海外の日本語教師からの要求によりこのコーパスやオンライン誤用辞典が生まれたという。 語彙、文法、語用のレベルにおける日本語学習者の誤用分析のデータとして有効であるだけでなく、誰もが日本語の正誤がチェックできるという実用性を詳しく解説し、さらに今後のコーパス研究の可能性についても提示された発表であった。 次に本プロジェクトを企画する望月圭子氏(本学教員)が、日本人の英語学習者に"in"の過剰使用が多い要因として、日本語の「~内」「~の中」を「内部空間に融合しているモノ」とする空間認知が関与している可能性があると示された。 最後に、本コーパスのシステム開発担当者の佐野洋氏(本学教員)から、日本語、英語や中国語に共通して見られる前置詞の普遍性と個別性に関するコメントがあり、研究会が締めくくられた。(谷口龍子)

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ポスター (PDFファイル)

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