講師:
エルカウィーシュ・ハナーン氏(カイロ大学文学部日本語学科准教授・本学外国語学部特任外国語教員)
エバ・ハッサン氏(カイロ大学文学部日本語日本文学科卒 東京大学総合文化研究科博士後期課程)
日時:2010年10月2日(土)14:00~17:00
会場:東京外国語大学府中キャンパス、本部管理棟中会議室(2階)
国際日本語教育部門のプロジェクト「日本語学習者の母語・地域性を踏まえた日本語教育研究-国内外の日本語教育研究機関との協働的研究-」の一環として、第二回目のワークショップを開催しました。
エルカウィーシュ・ハナーン氏は、エジプト人日本語学習者の音声・音韻習得上の問題点やその原因について説明し、その効果的な教え方として、学習者に自分の発音を意識化させることが重要であることを主張されました。また、日本人アラビア語学習者の言語転移の特徴も具体的に指摘し、フロアの人々を巻き込んで、アラビア語の発音練習も行いました。
続いて、エバ・ハッサン氏は、日本語とアラビア語の格構造の比較、両語の他動性に関する相違について、自動詞と他動詞のバリエーションや受身・使役表現などについての例を挙げ、アラビア語母語話者が日本語を学習する際の困難点について説明されました。
会場には、50名あまりのアラビア語スペシャリスト、アラビア語学習者や日本語教育関係者が集まり、日本語教育並びにアラビア語教育の双方に関する質問やコメントについて活発なディスカッションが行われました。
研究会の資料(PDFファイル)
エルカウィーシュ・ハナーン氏
エバ・ハッサン氏