日時:2022年11月1日(火)18:00〜19:30
Zoomウェビナーでのオンライン開催(一般公開・参加費無料)
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講師:山岸智子
⽂化論・イラン地域研究。1998年東京⼤学⼤学院より博⼠(学術)取得。1998年から明治⼤学政治経済学部専任教員、現在にいたる。1990-1992年は留学⽣として、2019-20年は客員研究員としてイランに滞在。博⼠論⽂『イマームたちの王国―殉教譚からのイラン⽂化論』、「史書・教書・殉教語り」(『歴史の⽂法』東京⼤学出版会所収)で殉教劇について論じる。翻訳監修に『イスラームとジェンダー』(明⽯書店)ほか。
内容:イランの殉教劇(タァズィエ)と多文化の出会い
「カルバラーの悲劇」とよばれる、シーア派第3代イマームとその⼀族がカルバラー(現イラク)で無残に殺された(=殉教した)事件は、教義上は救済のための宇宙論的なコンテクストに位置づけられ、その哀悼のための⾏事はシーア派信徒の社会⽣活において⼤きな意味を持っている。哀悼⾏事は、時代や場所によってきわめて多様なかたちをとってきたが、19世紀のイランでは演劇形式による哀悼⾏事(=殉教劇)が広まった。
いわゆる⻄洋のオリエンタリストが⼈種論もからめて殉教劇に着⽬したこと、 1970年代には殉教劇の前衛的な⼿法が着⽬されたことなど、殉教劇がいかに多⽂化の出会うところで評価され展開してきたかを考えたい。
主催:東京外国語大学 言語文化学部
共催:東京外国語大学 総合文化研究所
問い合わせ先:アシスタント 横山綾香 yokoyama.ayaka.o0[at]tufs.ac.jp ([at]を@にかえて送信してください)
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