東京外国語大学 総合文化研究所

総合文化研究所 催し物

多文化教育研究プロジェクト 連続セミナー「多文化共生としての舞台芸術」        第3回「中国の現代演劇と日本」

日時:2022年7月26日(火)18:00〜19:30

Zoomウェビナーでのオンライン開催(一般公開・参加費無料)

参加ご希望の方は、こちらのフォームよりお申し込みください。

 

講師:飯塚容
中央⼤学⽂学部教授。中国近現代⽂学・演劇研究、翻訳。1982年東京都⽴⼤学⼤学院⼈⽂科学研究科博⼠課程満期退学。中央⼤学⽂学部専任講師、助教授を経て、1996年から現職。2015年から2019年まで、中央⼤学杉並⾼等学校校⻑を兼務。著書に、『中国の「新劇」と⽇本』(中央⼤学出版部)、『作家たちの愚かしくも愛すべき中国』(中央公論新社)ほか。訳書に、『中国現代戯曲集』(共編訳、晩成書房)、余華『活きる』(中公⽂庫)、⾼⾏健『霊⼭』(集英社)、閻連科『⼼経』(河出書房新社)ほか。

内容:
中国の現代演劇は「話劇」と呼ばれ、20世紀初頭に⻄洋近代劇の影響を受けて誕⽣した。本講演では3つの時代にスポットを当てて、欧州起源の演劇形態が⽇本を経由して中国で受容され発展してきた歴史を振り返りたい。第⼀期は1910年前後。清国からの留学⽣たちが東京で演劇活動を展開し、これが「話劇」の誕⽣につながった。当時の演⽬の中には、オペラで有名な『トスカ』もあった。第⼆期は1930年代。やはり東京で、中国⼈留学⽣の演劇活動があった。ここで上演された曹禺の『雷⾬』という作品は、ギリシャ悲劇やイプセンの影響を強く受けている。第三期は1980年代から現在まで。⽇中間の演劇交流が⾶躍的に拡⼤した。劇団四季と北京⼈⺠芸術劇院がコラボした『ハムレット』、中国国家話劇院による『リチャード三世』の来⽇公演などを紹介する。


司会:橋本 雄一(東京外国語大学准教授)
パネリスト:山口 裕之(東京外国語大学教授)

主催:東京外国語大学 言語文化学部
共催:東京外国語大学 総合文化研究所

問い合わせ先:アシスタント 横山綾香 yokoyama.ayaka.o0[at]tufs.ac.jp ([at]を@にかえて送信してください)