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教員名職名所属リンク
丹羽京子准教授大学院総合国際学研究院リンク
日下部尚徳講師世界言語社会教育センターリンク
Sujit Kumar MANDAL特定外国語教員 世界言語社会教育センター
Mir Monzurul HUQ非常勤講師
渡辺一弘非常勤講師
奥田由香非常勤講師

メディア翻訳

「メディア翻訳」の授業では、バングラデシュの有力日刊紙『プロトム・アロ』の記事の輪読を行なっています。政治、経済、社会、文化のジャンルを問わず興味深そうな記事を選択し、3,4年生を中心とした有志10数名が週に一度集まって、読解と翻訳の腕を磨いています。翻訳された記事は大学のホームページ内の「日本語で読む世界のメディア」に掲載されます。ここで紹介された事項をもとにテレビ番組が制作されたりなど、注目の度合いも徐々に高まってきているようです。ベンガル語圏の地名や人名などの固有名詞の日本語表記、省庁・役職名などの訳語は統一されていないことが少なくありません。そうした「スタンダード」を創り上げることも、私たちの目標のひとつです。

渡辺一弘先生によるベンガル語メディア翻訳の授業は、春・秋学期の金曜日2限目に開講されています(地域言語A)。

東京外国語大学「日本語で読む南アジアメディア」プロジェクト

外語祭・語劇

2018年度 外語祭

ベンガル語劇 「 সুখু ও দুখু-シュクとドゥク―」
日程:  2018年11月21日(水)14:20~15:10

<配役>
シュク:根形奈々
ドゥク:佐々木朱里
シュク母:松岡明里
ドゥク母・月の魔女:遠藤友里恵
牛:清水柾稀
バナナの木:仲村優人
馬:一ノ瀬聡太
ナレーター・風・王子:エムディファヒムルアラム
音響:
照明:姫野葉月
字幕:宗優樹

<あらすじ>
私たちは学年8人という少数精鋭でベンガルに伝わる民話সুখু ও দুখু(シュクとドゥク)を演じます。

あるベンガルの村に織り手がおりました。織り手は第一夫人であるシュクの母やシュクを愛し、第二夫人であるドゥクの母やドゥクはいつもシュクたちの世話をしていました。
ある日織り手が亡くなってしまいました。そんなときに、シュクとドゥクは夢を見ました。「月の魔女の元へ行けば幸せになれる」という。
シュクとドゥク2人は風に連れられ月の魔女の国へ旅に出ます。裕福な娘シュクと貧相な娘ドゥク。果たして2人の運命はどうなるのでしょうか!?きらびやかなベンガルの衣装とコミカルな演技をどうぞお楽しみください!

<学生からのメッセージ>
私たちは第96回外語祭にてベンガル語劇「シュクとドゥク」を披露しました。学内最少人数の学年8人で先生方、先輩方に手助けしていただきながらやり遂げました。サリーの早着替えがこの物語の見どころでたくさんのベンガル民族衣装を皆さんにお伝えすることができたかと思います。性格のはっきりしたキャラクターが多かったので演技をするのが楽しかったです。最後の歌のシーンはみんなが手をつないで絆を確認し合った瞬間でもありました。これからそれぞれの道を歩んでいくことにはなりますが、この8人で過ごした日々は学生生活の大きな思い出になりました。

外語祭・語劇

2017年度 外語祭

ベンガル語劇 「সাত ভাই চম্পা -七人兄弟のチョンパ―」
日程:  2017年11月22日(水)10:00~10:50

<配役>
王様 是松イサム
王様 白川和
末の王妃 カーン星
第一王妃 井口里紗
第二王妃 陳映桐
使用人 渡邉香帆
大臣 藤原功樹
パルル 末政花鈴
王子 谷口昴
使者 渡邉香帆
音響 森田皆
照明 姫野葉月
字幕 手塚優希・柏原一俊

<あらすじ>
 かつて黄金の国として栄えていたゴウロ王国は、3年の間一度も雨に恵まれず、土地は枯れ、民が次々に王国を出て行くばかりだった。困り果てた王はついに、雨を降らせることができた者に、領土の半分を与えるという御触れを出した。  御触れを聞いて、謎の少女パルルが城へとやってきた。あやしい身なりのパルルを王妃や大臣は疑ってかかるが、何故か王は彼女に親近感を抱き、話を聞くことに決める。そしてパルルの口から、数々の隠された事実が明らかにされる・・・

<学生からのメッセージ>
今年の語劇は親しみやすい民話が題材であり、セリフも比較的理解しやすかった為台本を覚える事に関してはそれ程苦労しませんでした。しかし、ベンガル語らしい発音や言葉の区切りがなかなか定着せず、オミタボ先生に放課後個人レッスンをして頂きました。なかなか人数が揃わず十分な練習が出来ない中で不安を抱えながら本番を迎えましたが、たくさんのお客さんの暖かい拍手の中幕を閉じる事ができて本当に良かったです。
授業とは違った形でベンガル語に触れることで、ベンガル語に関して新しい発見をしたり、ベンガルの歌や踊りの美しさを再確認したりと素晴らしい経験になりました。また、来年からは留学等で別々の進路を歩み始めることになるので、同期12人全員で最後に語劇を作り上げられた事がとても良い思い出になりました。

外語祭・語劇

2016年度 外語祭

ベンガル語劇 「完結 ~সমাপ্তি ~」
日程:  2016年11月19日(土)15:40~16:30

<配役>
オプルボ 山田竣也
ムリンマイ 大塚圭華
ラカル 井倉愛穂
見合い娘 福田一葉
オプルボの母 岩崎舞
メイド 鈴木麻友
オプルボの妹 田中南歩
オプルボの義弟 井倉愛穂
召使い 鈴木麻友
見合い娘の父 田中南歩
遠くに住んでいるムリンマイの父 井倉愛穂
ナレーション 大角麻亜紗・金城康介
音響 八木みずき
照明 坪井優光
字幕 柏原一俊

<あらすじ>
コルカタでの学びが一段落し、故郷の家へと帰ってきた主人公のオプルボ。母の勧めで見合いをすることになったが、オプルボの気に留まったのは、お見合い相手ではなく、そこに乱入してきた村一番のおてんば娘ムリンマイだった?!。オプルボと出会って変わっていくムリンマイの繊細な心の動き。そして父や母、兄弟、親戚、恋人、友人・・・人が人を想う様々な形が描かれる。今もベンガルで愛され続けるタゴールの名作である。

<学生からのメッセージ>
私たちは12人と、人手不足だったので1人が二役、また三役やったりしてなんとか乗り切りました。今回の私たちの劇は、見ている方々が理解しやすいようにナレーターが進めて行く形だったので、ナレーターの2人のセリフが多く苦労していました。特に演じる上で全員が難しく感じたのは、セリフを表情や身振り手振りを使って表現するところです。恥じらいを捨てて大きなリアクションを取ろうと頑張りました。この劇を通してベンガルの文化を学んだり、セリフからベンガル語の語彙を増やすことが出来たのでとても良い勉強になりました。

外語祭・語劇

2015年度 外語祭

赤い夾竹桃 (রক্তকরবী)
日程  2015年11月20日(金)10:00~11:20 

配役
ノンディニ 小田里沙子・鈴木タリタ(2人1役)
王様 高瀬麟太郎
ビシュ 成澤柚乃
ファグラル 森山雄圭
チョンドラ 山田純恵
ゴンシャイ 齋藤史織
知事 高森絢
教授 山田純恵
パロヤン 森山雄圭
ロンジョン 高森絢
音響 仮屋歩
照明 藤原奈津子
字幕 吉川みのり

<あらすじ>
 舞台であるジョッコプリの町で金を採掘する労働者たちは、厳しく監督され知事や教師の手立てにより町からでることができない。心の喜びは権力ではなく愛によって果たされるということを彼らは忘れてしまう。そこへ、歌をうたい、王や人々に様々な感情を抱かせるノンディニという少女がやってきて、その状況を変えていく。

<学生からのメッセージ>
ベンガル語専攻の同期は11人しかおらず、お互いが家族のような存在でまとまりはありました。しかし、語劇を作り上げる上では常に人手不足で、時間との戦いでした。大道具や字幕の作成から衣装メイク、キャストとしての台詞の暗記までの全ての仕事を全員でこなし、なんとか一つの作品を作り上げることができました。最初は解釈に苦しんだタゴール原作の本作品ですが、少しでも分かりやすくお客さんに届けられるよう努力し、本番では良いものを披露でき、安心しました。とても有意義な時間を過ごし、ここでしかできない経験ができて良かったです。

外語祭・語劇

2014年度 外語祭

ベンガル語劇 「暗室の王」
日程 2014年11月24日

配役
シュドルショナ(王妃):林香理
王様:岡田拓也
シュロンゴマ(侍女)學之紗英
ロヒニ:學之紗英
カンチの王:高橋祐希
ラージベシ:牧野未来
字幕:加藤梢
音響・照明:吉本真理子 他

あらすじ
国民は疎か、王妃ですら王の姿を見たことはない。何も見えない暗室の中、言葉を交わすのみである。その姿を一目見たいと切望する王妃は、ある満月の夜のお祭りで、王と会う約束をする。しかし、其処に自らを王と名乗る者が現われる。王妃はその偽の王を、真の王であるとすっかり信じ込んでしまう。
ところがある日、火事がおこり、偽の王に助けを求めると、偽の王は自分が真の王でないことを告白する。
王妃は地位や王、全てを捨て一度逃げるが、目に見える美への執着やエゴに気づき、自らの足で王の元へ戻る。

学生からのメッセージ
先生方にお世話になりながら練習を重ね、観に来てくださった方々にはお褒めの言葉をいただくことができました。人数が少ない分、大変なことが多々ありましたが、終わった後の達成感も強く感じられました。

外語祭・語劇

2013年度 外語祭

ベンガル語劇 「郵便局~ডাকঘর~」

あらすじ
 病弱な主人公のオモルは、幼い時に両親をなくし、養子としてマドブ・ドットに引き取られていた。医者から家を出ることを禁じられ、オモルは窓の前を通る人に話しかける毎日を送っていた。オモルにとって彼らとの会話が唯一の楽しみであった。そんなある日、王様が子供たちに手紙を書いているという噂が流れる。
 「郵便局」は、インド出身の文豪タゴールがアジア人初となるノーベル文学賞を受賞した、その翌年1914年に書かれた戯曲である。

学生からのメッセージ
最初に苦戦したのは、セリフを覚えることでした。外国語で劇をやるというのは予想以上に大変で、意味と頭の中のカタカナ化されたセリフが一致しないということもありました。覚えてからは、いかに本物のベンガル人に近づけるのかということに必死になりました。現地の雰囲気や言葉遣いなど、ほとんど想像で演じてみた結果、ネイティブの先生にアクセントや区切り方の違いを訂正されて、そこでようやく「あー、このセリフはこうやってしゃべるのか!」と気が付くことができました。
 何度練習を重ねても、感情を込めつつ正確な発音で演技するのは、どうしても片方がおろそかになり、とても難しかったです。本番では感情の方が高ぶって、演じるということに夢中でした。タゴールの戯曲はあまりセットを使わないということを聞いていたので、セットは最低限のものしか置きませんでしたが、それで逆に広々と舞台を使えてよかったなと思いました。
 語劇をやってから、ずっと現地のベンガル人と話してみたいと思い、バングラデシュに留学しました。語劇で演じていた世界と完全に一致したわけではありませんでしたが、現地のベンガル人の話し方、服装、食事、そしてバングラデシュの農村風景などを目の前にして、これが私たちの演じたベンガル語の世界観なのだろうと思っていました。語劇を通して、ベンガル語に対する視点が変わり、生きたベンガル語を学ぶ一方で、素晴らしい文学作品に触れることがとても楽しくなりました。本当にありがたい経験ができたなと思います。