接頭辞 ter- の付いた動詞の主な用法の一つ目として、すでに「うっかり/間違えて~してしまう」というように、非意図的な行為を表す用法を学びました。ter-動詞の二つ目の用法は、そもそも意図して起こるようなものではない出来事について、「自然に~する、思いがけず~する」と述べる、自発・偶発の用法です。
Bolehkah
awak
cerita
apa yang
telah
terjadi
malam tadi?
「昨夜起こったことを話してくれますか?」
Aung Myin
teringat
akan
kampungnya
di
Yangon.
「アウン・ミンは、ヤンゴンの故郷のことをふと思い出した。」
Terkejut
saya
apabila
terbaca
berita
itu.
「思いがけずそのニュースを読み、私はびっくりしました。」
自発・偶発の ter-動詞文は、多くの場合、di-受動文と同じ語順になります。つまり、動作主でなく被動作主が主語になり、動作主は oleh「~によって」により表されます。なお、動作主が1、2人称であっても問題ありません。この点でdi-受動文とは少し異なります。
Kita
semua
tertipu
oleh
pak cik
gemuk
itu
nampaknya. (cf.
ditipu)
「私達みんな、あの太ったおじさんに騙されちゃったみたいだね。」