言語ボランティア研修会を実施しました (社会連携)

 本センターでは本学の卒業生、大学院生、教職員を対象に「言語ボランティア」の登録を行っています。登録者は24言語164人(2014年5月26現在)、海外在住の卒業生も多数含まれます。活動内容は、東京外国人支援ネットワークが行っている「外国人のためのリレー専門家相談会」や弁護士会主催の法律相談における多言語通訳・翻訳等ですが、3.11の東日本大震災では、言語ボランティアを中心とした有志で「災害多言語翻訳支援チーム」を立ち上げ活動しました。世界27の専攻語を持つ本学ならではの社会貢献活動を行っています。



 言語ボランティア登録者を対象に毎年「言語ボランティア研修会」を実施しています。今年度は以下の通り開催しました。

 開催日時:2014年5月24日(土)10:30-16:30
 会場:東京外国語大学本郷サテライト 3階セミナールーム 
 参加者:言語ボランティア 17名

      (英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、中国語、
      朝鮮語、フィリピン語、タイ語、ペルシア語) 

 午前中は本センタープロジェクトコーディネーターの杉澤経子が「コミュニティ通訳の役割と専門家相談基礎知識」をテーマに講義を行いました。外国人のための専門家相談で多く取り扱われる案件の中から通訳者が最低限知っておくべき用語とその意味、コミュニティ通訳としての心構え等について説明を行いました。また本センターにおけるコミュニティ通訳紹介制度と活動実績についても紹介し、コミュニティ通訳活動への参加を呼びかけました。



 
 休憩の後、午後は本センター特任講師 内藤稔が演習「コミュニティ通訳に求められる通訳技法の基礎」を行いました。会議通訳とコミュニティ通訳の違いや共通するプロとしての姿勢、ノートの取り方や数々のトレーニング方法の紹介など、あっという間の3時間でした。また本センターが関東弁護士会連合会と協働で行っている「遠隔通訳研究」についても紹介、今後、通訳形態の1つとして広まっていく可能性を指摘しました。






研修終了後到達度チェック(テスト)を提出した15名の参加者が、弁護士会等公的機関からの依頼に応じて今後コミュニティ通訳活動に参加します。





 

日時: 2014年05月18日