設立趣旨

 グローバル化にともなって地球規模での人の移動がますます激しくなる中、日本においても総人口の2%に迫る外国人が暮らすようになり、多言語・多文化化が進んできています。外国の人びとの定住化が急激に進む現在、地域ではさまざまな課題が生まれ、早急な対策が求められています。

 そのような社会情勢を背景に、東京外国語大学では2004年10月に「多文化コミュニティ教育支援室」を設け、学生たちが大学で学んでいることを活かしたボランティア活動を支えてきました。在日外国人児童生徒への学習支援や国際理解教育など、地域社会、教育委員会、小中学校と連携した活動は大きな成果をあげ、地方自治体などからも支援を依頼されるようになりました。このような経緯から、大学本来の任務であり人材養成、研究、社会貢献において、日本社会の多言語・多文化化に取り組むことの重要性に着目し、2006年に「多言語・多文化教育研究センター」を設立しました。2007年からは、多文化コミュニティ教育支援室をセンターに統合し、教育活動の一環として学生たちの自主的な活動を支援しています。

 東京外国語大学 多言語・多文化教育研究センターは、教育・研究・社会連携の3分野において、多言語・多文化社会の抱える問題解決に寄与することを目標とし、異なる言語、習慣、文化を持つ人びとが安心して暮らすことのできる、差別や偏見、排除のない多言語・多文化社会の実現に向けて積極的に活動していきます。


<  設立趣旨    沿革    組織  >


日時: 2011年05月17日