連続市民講座第9回でウクライナの文様とナショナリズムの関係について講演

2024.01.17

2024年1月6日(土)、本学アゴラ・グローバル プロメテウス・ホールにおいて、東京外国語大学・読売新聞立川支局共催 連続市民講座「世界を学ぶ、世界を生きる」第9回が開催され、「ウクライナの装飾文様―ナショナリズムと美術の関係の今昔」と題して、巽由樹子准教授による講義が行われました。ロシア帝国の画家ミコラ(ニコライ)・サモーキシュ(1860~1944年)が1902年に刊行した『ウクライナの装飾文様』を題材に、美術とナショナリズムの関係や、ナショナリズムに見られる「伝統」の創造などについて語られました。巽准教授は、2023年12月に東京外国語大学出版会から刊行された『ウクライナの装飾文様』(ミコラ・サモーキシュ・画、巽由樹子・訳/解説)を紹介し、ウクライナでの戦争が歪曲した歴史解釈で正当化される動きが見られるが、ウクライナ史の研究の枠組みをロシアとの対で考えすぎず、世界史の中に置く観点が必要であり、その多様な理解の材料の提供のために複製出版をした、と話した。

本連続市民講座は、本学の建学150周年を記念して、本学と読売新聞立川支局の共催で2023年度を通じて全11回で行われるものです。500名定員で事前申込により無料で聴講することができます。第10回は、2024年2月17日(土)13:30より同会場において、山口裕之教授・橋本雄一准教授が「地球の音楽 -世界の姿を聴く旅へ」と題して講義をします。現在受講者を受付中です。詳細はこちらからご覧いただけます。

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