南太平洋 サモア映画「モアナ:南海の歓喜」を上映、トークを実施

2023.01.12

2023年1月8日(日)、アゴラ・グローバル プロメテウス・ホールにおいて、TUFS Cinema 米国(舞台:南太平洋 サモア)映画『モアナ:南海の歓喜(サウンド版)』上映会を開催しました。

『サモア 南海の歓喜』は、ポリネシアのサモアにあるサヴァイイ島を舞台にしたロバート・フラハティ監督の作品で、今回上映したのは、フラハティ監督の娘のモニカが音声を追加したサウンド版です。

本学の山内由理子准教授が司会を務め、本編上映後には、映像作家で長年『モアナ』の批評、解説を行ってきた多摩美術大学准教授の金子遊氏より、作品について解説がありました。『モアナ』は、ドキュメンタリーという言葉が初めて使われた映画作品ですが、実際の映画はフラハティ監督がイメージする「伝統的な南海の人々の暮らしはこうだったのだろう」というイメージを現地のサモア人からのインプットも交えつつ、「演じて」もらって撮影されたものです。したがって、「やらせ」といった批判もありますが、金子氏は、「フラハティの作品は、ドキュメンタリーかフィクションか、という二分法的に分けて考えるよりは、それらが混ぜ合わさった映像手法として捉える方が適切である」と指摘します。

続いて、文化人類学者でサモア地域研究が専門の法政大学名誉教授の山本真鳥氏を交えて、映画で描かれたサモア人の伝統的な文化や慣習について対談が行われました。映画にはサモア語の字幕は付されていませんが、サモア語部分の字幕も付けたらどうかとの提案があり、会場からは賛同の拍手が沸きました。

山本氏による説明
対談の様子
金子氏による解説
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