スイスの放射性廃棄物処理場建設計画を巡る住民運動を追ったドキュメンタリー映画「緑の山」を上映、トーク

2022.12.15

2022年12月13日(火)、アゴラ・グローバル プロメテウス・ホールにおいて、TUFS Cinema スイスドキュメンタリー映画『緑の山』上映会を開催しました。

本作は、1980年代に放射性廃棄物処理場の建設計画が持ち上がったアルプスの山間で、賛成派と土地を守ろうとする反対派の住民たちを追った、フレディ・M・ムーラー監督によるドキュメンタリー映画です。

上映会では、本編上映後に、ヨーロッパ・オーストリア史やアルピニズムが専門で、本作品の吹替翻訳や字幕翻訳を担当した本学の古川高子特任助教より、住民運動の経過や、住民運動が成功した背景にあるスイスの直接民主制について説明があり、さらにスイス国民の政治への関心や責任感が現れる日常の様子についてお話がありました。質疑応答では、来場者の方々と映画を観て感じたことや社会制度について意見交換を交わしました。古川助教は「一人一人が自分が使っているエネルギーへの意識を高めて、どうあるべきかという議論を重ねて考えていくことが大切」と語りました。

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