モンゴル・ドイツ合作「大地の静脈」上映会を開催、背景の鉱山問題等について講演

2022.12.06

2022年12月5日(月)、アゴラ・グローバル プロメテウス・ホールにおいて、TUFS Cinemaモンゴル・ドイツ合作映画『大地の静脈』上映会を開催しました。

モンゴルでは金の採掘による自然環境の破壊が問題となっていますが、本作品は鉱山会社に反対する遊牧民の姿を描いた劇作品です。鉱物資源開発というグローバルな課題とモンゴルの地域文化を接合した映画です。モンゴル人女性監督ビャンバスレン・ダワー氏が2020年に制作した本作品は、ドイツ映画賞金賞や香港アジア映画祭若手審査員賞特別賞などを受賞し、ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門にも出品されました。

上映会では、本編上映後に本学大学院総合国際学研究院の上村明研究員より、モンゴル社会の生活や就労の変化、環境問題、近年モンゴル社会に根付かせた賄賂文化と鉱山開発、さらにモンゴル映画史や監督の作品について写真やグラフなどを交えながら講演がありました。モンゴル社会への理解を深めるとともに、地球規模の環境問題に関して来場者とともに考える機会となりました。

12月12日(月)には、中国・内モンゴルを舞台にした映画「大地と白い雲」の上映会を開催します。上映後は、撮影地となった内モンゴルのフルンボイル草原で長年現地調査を行っている山越康裕准教授(本学アジア・アフリカ言語文化研究所)による講演を予定しています。

詳細はこちら→https://wp.tufs.ac.jp/tufscinema/2022/10/25/221212/

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