大学の世界展開力強化事業(中南米)2019年度受入学生オンライン報告会・修了式を実施

2020.08.04

2020年7月22日(月)、大学の世界展開力強化事業(中南米)「日本と中南米が取組む地球的課題を解決する文理協働型人材育成プログラム(La-CEP)」で受け入れた中南米からの留学生が、1年間の日本留学の成果を発表する修了報告会をオンライン(Zoom)で実施しました。La-CEPは、中南米諸国で取り組むべき地球規模の課題(例えば環境、資源エネルギー、食料、社会・経 済開発など)を解決するために、東京外国語大学・東京農工大学・電気通信大学の3大学が連携して実践型グローバル人材を養成することを目的としたプログラムです。

修了報告会では、2019年度に受け入れた本学および東京農工大の留学生が、大学の授業で学んだことや、日本と自国の文化の違い、インターンシップでの就業体験などについて、一人ずつ日本語で発表しました。何人かの学生は、一時帰国後に日本への再渡航ができなくなってしまっていたため、自国からのオンラインでの参加となりました。

本プログラムの集大成として位置づけられた留学生の修了報告会は、事業当初から3大学協働での実施を継続しており、今回受入学生がいなかった電気通信大を含め、各大学から多数の教職員・コーディネーターが臨席しました。さらには、La-CEP連携校のリオ・デ・ジャネイロ州立大学(ブラジル)や国立ラプラタ大学(アルゼンチン)からも、時差のため現地は真夜中であるにも関わらず、日本語学科の講師の方々やLa-CEPの卒業生が参加しました。5年間の事業年度を通して初の試みとなったオンライン報告会は、盛会のうちに終了しました。

2019年度末以降は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、学生たちは不自由な留学生活を余儀なくされています。大学の授業は4月からすべてオンライン方式に切り替わり、国内の移動も大きく制限されました。プログラム修了後も、帰国便が無いため日本国内で長期間待機を強いられている学生が少なくありません。しかし、そのような状況下にあっても、「日本に来ることは子供の頃からの夢だった」「日本留学の経験を経て自分に自信がついた」等、笑顔で語ってくれた学生たちが、これから日本と中南米の架け橋として活躍してくれることを、教職員・コーディネーター一同期待しています。

また、受入留学生のインターンシップでお世話になりました企業・団体の皆様方には、貴重な就業体験の場をご提供いただきましたことを、この場を借りて厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

2015年度に始まった本事業は、2019年度をもって文部科学省の補助期間は終了となりましたが、今後も本学の留学支援共同利用センターやGlobal Japan Officeが中心となって、引き続き3大学連携のもと、中南米諸国との学生交流・派遣を支援していきます。

オンラインでの発表会

留学生による日本語でのプレゼンテーション

波塚奈穂 事業コーディネーターより修了証の授与

1年間の留学生活を終え、充実した表情の修了生たち

PAGE TOP