日英通訳・翻訳実践プログラムの通訳実習で大学院生が同時通訳を実践

2024.02.09

2023年度冬学期開講の世界教養プログラム「地域活性化のためのスタディツアー」(通称:山形スタディツアー)の事前学習会にて、大学院総合国際学研究科の日英通訳・翻訳実践プログラムの通訳実習が行われました。2023年12月25日(月)には対面での開催、2024年1月26日(金)にはオンライン形式での開催となり、大学院生4人が留学生向けに通訳を行いました。

通訳実習に参加した大学院生の中から2人のレポートを紹介します。

レポート:伊藤由乃さん(大学院博士前期課程 日英通訳・翻訳実践プログラム2年)

今回は、夏学期の山形スタディツアーの事前学習会の通訳に引き続き、冬学期の事前学習会において、留学生を対象に同時通訳を中心とした通訳実習を行いました。山形県の各自治体の方々、JETROの方など、学外の方々を前に通訳を実践する貴重な機会であったため、通訳そのものの準備、通訳機器などの環境の準備や当日に想定される動きを徹底して準備しました。

通訳の準備としては、数週間前から作成した想定原稿の練習をお互いに行い、各自治体の特産物、産業、歴史、文化などの知識を事前にリサーチした上で、語彙録を作成しました。加えて、直前に届いたパワーポイントなどの資料をもとに、その資料に英語訳を追加し、事前準備を念入りに行い、本番でも夏学期よりも質を向上させたパフォーマンスを行うことができました。

こういった万全な準備、そしてチームワークがトラブルのないスムーズな本番の通訳につながったと感じます。

レポート:岩崎彩子さん(大学院博士前期課程 日英通訳・翻訳実践プログラム2年)

1月26日の実習では、ZOOMの通訳機能を使用して、山形スタディツアーの通訳を行いました。オンラインでの通訳の経験がまだ対面に比べて少ないこともあり、4人で集まって通訳をすることにしました。また、ZOOMの通訳機能では通訳者同士がお互いの声を通訳中に聞くことができないため、同じ場で行うことによって同時通訳の交代のタイミングがよりわかりやすくなると考えました。当日は実際に、機材トラブルが発生し、チームワークでカバーした部分もあり、同じ場で通訳を行なってよかったと感じています。

今回の実習ではあまり馴染みのない山形県の歴史の話などが多く、事前学習が必須でした。スライドを4人で分担し、手分けして英訳を付けるなど、準備を進めました。これまでは10分ごとに通訳者の交代を行っていましたが、今回はスライドの担当箇所で通訳を交代する方法で臨みました。

事前学習会は私たちにとっても大変学びが多い2日間となりました。このような貴重な機会を設けてくださった先生方、コーディネーターの方、そして自治体の皆様に御礼申し上げます。

PAGE TOP