大学院日英通訳・翻訳実践プログラムで今年度最後の同時通訳実習を実施

2022.02.17

大学院総合国際学研究科の日英通訳・翻訳実践プログラムの「通訳翻訳実践研究2」科目において、2021年度最後となる通訳実習が、2022年1月31日(月)と2月2日(水)に、遠隔同時通訳の形態で実施されました。夏学期に引き続き、冬学期にも開講された世界教養プログラム「インバウンド推進・地域活性化のためのスタディツアー」(通称:山形スタディツアー)との連携で、留学生も参加する山形スタディツアーにおいて行なわれたさまざまな講演などを同時通訳する形式で実施されました。

実習で同時通訳を行った博士前期課程2年の大川奈央未さんと春田僚子さんのレポートを紹介します。

大川奈央未さん(大学院博士前期課程 日英通訳・翻訳実践プログラム 2年)

夏学期に続き、冬学期開講の山形スタディツアーに留学生の方への通訳として参加する機会をいただきました。2回目ということもあり、前回の経験から学んだ教訓や反省を活かして頑張ろうという思いで準備を始めました。
以前にも増して新型コロナウイルス感染が広がるなか、スケジュールや内容の変更、さらにはスピーカーの変更も発生し、柔軟に準備を進める必要がありましたが、担当スタッフの方は密に連絡をくださり、変更に応じて新しい資料の手配や情報の共有など迅速に対応してくださいました。
今回もオンラインでの遠隔通訳となるため、通訳機能のトラブル回避の準備も入念に進めました。本番では日本各地から大勢の方がオンラインで参加され、オンラインならではという醍醐味を感じながら、講義形式、インタビュー形式、プレゼンテーション形式など様々な形式の通訳も経験することができました。
また、コロナ禍での開催で様々な制約があるなか、大学の方だけではなく、多くの自治体の方や地元の方達も共に熱心に協力されている姿にはとても感動しました。主に日英通訳を行いましたが、時には外部の方々へ英日通訳をする機会もあり、より実践的な通訳実習を行うことができました。
大学院での最後の実習にこのように恵まれた環境の中で通訳を行う貴重な機会をいただきましたことに心より感謝したいと思います。

春田僚子さん(大学院博士前期課程 日英通訳・翻訳実践プログラム 2年)

夏学期の反省を生かしながら、訳出の内容だけでなく、機材や手順の面でもスムーズに進行できるような準備を心がけました。Zoomの同時通訳機能を使っての通訳でしたが、通訳者どうしは声を聞きあうことができないため、練習も本番もLINE通話を繋いで交代を行いました。カメラで合図を送りながら実際に交代の練習をしておいたことで、訳出が途切れたり重なったりといったトラブルをできるかぎり防げたのではと思います。
本番は、日英通訳と英日通訳の切り替えなど戸惑った場面もありましたが、オンライン実習だからこそ現場での対応力を磨くことができました。これからもオンライン通訳の経験を積み、スキルアップしていきたいと思っております。
訳出については、夏以上に内容の濃い講義が増え、下調べを通して地方創生のトピックについてもより学びを深められました。特に夏学期に使用したパワーポイントや用語集が役立ったので、現場での一回きりでは終わらないのが通訳の醍醐味だと感じました。
通訳を担当した留学生が講演を聞いた後に英語で質問しているのを聞き、きちんと内容を伝えられたのだな、と嬉しくなりました。
参加者どうしの交流が非常に大切な授業のため、通訳を務めることにプレッシャーもありましたが、やはりやってよかったという気持ちがとても大きかったです。
最後に、コロナ禍でこのような機会を設けてくださった先生方や、各自治体・組織のご担当者さま、受講生の皆さまに心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

PAGE TOP