本学タイ語専攻とタイ国立シーナカリンウィロート大学の合同授業の成果として、紙芝居e-book『かみしばい:タイと日本の昔話』を刊行

2021.03.23

本学では、夏学期・冬学期を利用し、海外の協定大学へ短期留学する学生が多くいます。専攻言語によっては、1年次あるいは2年次にショート・ビジット(短期留学プログラム)をおこなっており、2019年度は、ベトナム語・ビルマ語・タイ語・アラビア語・トルコ語・ベンガル語の1年次、カンボジア語の2年次が、ショート・ビジット(短期留学)を実施しました。

2020年2月にタイ国立シーナカリンウィロート大学(SWU)で行われたタイ語ショート・ビジット(短期留学プログラム)の中で、シーナカリンウィロート大学人文学部言語学科日本語専攻のタイ人学生と本学のタイ語専攻1年生18名が、タンデム学習の一環で、日本とタイの昔話の紙芝居を制作しました。このたび、その成果が、電子書籍(e-book)『kamishibai:タイと日本の昔話』として刊行されました。本書は、タイの10の昔話と、日本の6の昔話で構成されています。いずれもタイ語と日本語が並記されています。当初の計画では紙媒体の書籍として発行予定でしたが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、電子書籍の形となりました。

本プログラムを担当したスニサー・ウィッタヤーパンヤーノン特任教授のコメント

今回本書でご紹介するのは、2020年2月に実施された研修プログラムのものとなりますが、その時期は新型コロナウイルス(COVID-19)により、世界的な相互不信が各地で目立ち始めた不穏な時期ではありました。学生たちには漠然とした不安はあったかもしれませんが、自らの文化を相手に一生懸命に伝え、また相手の文化を深く知ろうと努めました。本学の学生とシーナカリンウィロート大学の学生の交流が積み重ねられ、相互の理解が深まっていく様子を見ると、そういった時期だからこそ、文化の持つ素晴らしい力と心のこもった人と人の交流の重要性を再認識することができました。
各国の昔話は、それぞれの文化圏の価値観や風習が色濃く反映されていたものであり、読者の皆様にも非常に興味深い内容かと思われます。紙芝居の絵はすべて学生の手作りで温かみのあるものとなっておりますので、ストーリーとともに絵もぜひお楽しみいただければ幸いです。

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