本学学生主体で学生ビジネスコンテスト「Hult Prize 2021 TUFS大会」を開催
2021.01.18
2021年1月9日(土)、東京外国語大学の歴史において初となるオンライン型ビジネスコンテスト「Hult Prize 2021 TUFS大会」が開催されました。Hult Prize(ハルトプライズ)は、「学生版ノーベル賞」とも呼ばれる、世界最大規模の学生ビジネスコンテストです。
本学大会は、学生運営チームにより、運営・開催されました。
大会では、3つの学生チームにより、全体テーマである「Food for Good」をテーマに、「食」の問題解決に向けたビジネスモデルのアイデアに関する発表が行われました。いずれのチームも、食に関連する社会課題の解決を期待できる内容であった一方、マーケティングなどのビジネス領域に関する部分が不足しているなど、今後もビジネスに関連した学内イベントの必要性が感じられました。審査員として3名の卒業生が参加し、審査の結果、本学大会では、チーム「LoFLo」が優勝しました。
大会では、セカンドハーベスト・ジャパン・CEOのマクジルトン・チャールズ氏、NPO法人日本もったいない食品センター・代表理事の高津博司氏をゲストに招き、ゲストスピーチやパネルディスカッションも行われました。
優勝チーム及び運営チームの学生の感想をご紹介します。
チーム「LoFLo」の優勝コメント
- 佐藤 由路さん(国際社会学部西南ヨーロッパ地域/イタリア語1年)
- 山本 未来さん(国際社会学部東アジア地域/中国語2年)
- 小栗山 真輝さん(国際社会学部東アジア地域/中国語2年)
佐藤さん(左)山本さん(中央)小栗山さん(右)
私たちのチームが提案するビジネスアイディアは、「地域で発生した食品ロスを地域で活用する」ことをコンセプトに、地域の生産者と消費者を結ぶ、地域密着型のマッチングサービス、「LoFLo」です。短い準備期間ではありましたが、チームメンバーで知恵を出し合い、運営側のサポートを受け、多くの人々から協力をして頂いたお陰で優勝をすることが出来たと感じております。お礼を申し上げると共に、今後次のステージに進むことが決まった際には、現在のアイディアをより良い形にする為、引き続きご協力の程よろしくお願いいたします。
運営チームの学生からの感想
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運営責任者 李開成さん(国際日本学部2年)
Hult Prize@TUFS2021の運営責任者を務めました。
私が今企画を考えた一番のきっかけは、東京外国語大学とは学生の挑戦が応援される環境であり、その中で熱い志を持つ仲間と出会える場を作りたい。そして、東京外大とは魅力に溢れた大学であることをこれから入学する学生に伝えたかったからです。
東京外大においてビジネスコンテストを初開催することは正直なところ難しかったです。そもそもビジネスに対するニーズや初開催に伴う認知度、学外からのご協力も必要でした。
しかし、運営メンバーはじめ、卒業生からのご協力、学長先生、NPO、広報の皆様の応援があり無事に開催することができました。この期間を通して改めて、東京外大とは学生の挑戦が全力で応援される環境であることを認識することができました。
「大学生の内に何か始めたいな」「良いアイディア持ってるけど一人じゃ心細いな」このような気持ちを持っている学生はたくさんいると思います。そんな時はぜひ周りを頼りましょう。私でもいいので頼り尽くしましょう。そしたら必ず誰かが助けてくれますし、それが東京外大だと思っています。 -
参加者統括担当 村上 和さん(国際社会学部西南ヨーロッパ地域/フランス語2年)
この度、東京外大でHult Prizeを初開催できたことを大変嬉しく思います。我々運営メンバーは、在学中にビジネスを学ぶ機会の少ない東京外大生に実践的な学びの場を提供したいという思いから、秋から大会の準備を重ねてきました。この大会は近年、国際社会のトレンドとなっているサスティナビリティ、ひいてはSDGsとも深く関係しており、国際機関やNGOだけではなく、ビジネスの力で持続可能な社会を創るという考え方を学ぶ機会になったかと思います。私自身、参加者のビジネスプランについて共に考え、アドバイスさせていただくこともあり、一緒に学ぶことができました。また、林学長、顧問のシートン先生、審査員など数多くの方にご協力いただき、心より感謝を申し上げます。
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PR担当 藤沢 祐香さん(国際日本学部2年)
私は広報として、インスタグラムやTwitterで大会に関する情報発信をしていました。勉強や部活で忙しい中参加者を集められるだろうかと不安でしたが、なんとか大会を形にすることができて本当に良かったです!オンラインイベントの開催は初めてでしたが、今後このような機会は増えていくのではないかと思います。出会いの少ない時代ですが、こうしたオンラインイベントを通じて人脈を広げることは十分に可能だとわかりました。大会を盛り上げてくださった参加者の皆さん、審査員、ゲストの皆様に改めて感謝申し上げます。
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PR担当 クォン ボミさん(国際社会学部東アジア地域/中国語2年)
SNS広報として運営に参加させていただきました。大学生になってまだ自分の興味分野を探せていなかった私にとって今回の活動はとても意味のある挑戦でした。みんなにとって初めてのことばかりでうまくいかない時もあったと思いますが、お互い支え合って無事開催できてとても嬉しいです。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。東京外国語大学に新しい歴史を作った経験を誇りに、今後も色んな事に挑戦していきたいと思います。
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PR担当 鈴木 まりんさん(言語文化学部朝鮮語/東アジア地域)
Hult Prizeを東京外大で開催するためのお手伝いをさせていただけて心から光栄でした。学内での大会開催にご協力いただいた全ての関係者の方々に改めて感謝致します。広報やメンターとして皆さんから受けた刺激や、運営をさせていただく中で感じ取った自分自身の課題は、残りの学生生活を有意義にできる貴重な経験だと感じています。様々なことが困難な今、Hult Prizeが実現したこと自体にかなり大きな意味があるのではないかと思います。