ポーランド・チェコで「国際移動セミナー」を8/25-9/3に開催しました

2016.09.14

2016年8月25日(木)から9月3日(土)まで、本学とポーランド・クラクフの国際文化研究所(International Cultural Centre)との共催で、ヨーロッパ境界地域の歴史的・文化的遺産を巡る「国際移動セミナー」を開催しました。本セミナーは、2年に1度行っているセミナーで、今年はシレジア地域を対象に行われました。

8月25日、クラクフ国際文化研究所での講演から始まり、それに続いて同研究所のミハウ・ヴィシニェフスキ氏およびウカシュ・ガルセク氏と議論を交わしながらシレジア諸地域への研修・調査に出発しました。日本側総勢約20人からなる一行は、ポーランドとチェコ共和国とドイツの境界地域にあり、歴史が幾重にも重層的に積み重なったシレジア諸地域の教会や市庁舎、広場、お城、ミュージアムから、工業地帯の炭鉱、製鉄所、労働者住宅、さらにナチ時代の強制労働収容所の跡に至るまでを、現地の研究者やガイドの詳細な案内付きで調査しました。その間、ヴロツワフ大学歴史研究所との共同セミナー、カトヴィツェ工科大学のリシャルト・ナコニェチュニ教授、ポーランド科学アカデミーのエヴァ・ホイェツカ教授の現地での講演、ヴロツワフ市長ラファウ・ドゥトキェヴィッチ 氏との会食会も開かれ、活発な意見交換が行われるなど、今回の国際移動セミナーはきわめて有意義な共同研究となりました。

なお、今回の国際移動セミナーは、本学が推進する頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワーク推進プログラム「境界地域の歴史的経験の視点から構築する新しいヨーロッパ史概念」プロジェクトが国際文化研究所との連携の下に主催したもので、本学からはプロジェクト代表の篠原琢教授をはじめとする4名の研究者が参加しました。


国際移動セミナーの拠点の一つとなったヴロツワフ市にある市庁舎

世界遺産カルヴァリア・ゼブジドフスカの大修道院の前で

ヴロツワフ大学歴史研究所との共同セミナー



オストラヴァのヴィトコヴィツェでの製鉄所見学

建築家シンケルが設計した
カミェニェツ・ゾンプコヴィツキのお城で
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