「第3回WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 in いわき」で 本学学生が、言語サポーターとして活躍しました

2016.10.12

2016年7月27日(水)~8月7日(日)まで、「第3回WBSC U-15 ベースボールワールドカップ2016 in いわき」(福島県いわき市)が開催され、本学からは12名の学生が言語サポーターとしてが参加し、選手団やWBSC役員のアテンド業務に携わりました。



学生の活動レポート

槍田ひかりさん(言語文化学部 チェコ語 4年)

私はこのボランティア活動を楽しむことができました。笑ったり、怒ったり、泣いたり、喜んだり、いろいろな感情がぎゅっとつまった日々で、「自分、生きてるな!」と強く感じました。これはこのうえない幸せなことだと思います。
今回、このようなボランティア活動に参加するのは初めてでしたが、相手に失礼のないように、邪魔にならないように、自分ができること、自分がどうやったら楽しく過ごせるか、を考えて行動するように心がけていました。その中で私が気づいたこと、それは、人と声を出して話をすることが、一番大事なことだということです。ベンチから声を出して応援しているとき、 監督同士の楽しい会話のお手伝いができたとき、日本の選手が外国の選手と楽しそうに交流しているとき、お互いの国の言葉であいさつをしているときなど、「言葉」が人々の表情をぱっと明るくしている場面にたくさん居合わせたことが、今回の活動を通して最も心に残っていることです。特に、アメリカチームの監督が最終日に、日本チームの選手に伝えたいことがあるから手伝ってほしい、とわざわざ私に声をかけてくださったときは、本当に嬉しかったです。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
この経験で得たこと、そして謙虚な心を忘れずに、これからも言語の勉強に励んでいきます。

金春あさこさん(言語文化学部 チェコ語4年)

この大会でチェコチームに寄り添った通訳として動いた中で気が付いたことは、通訳の仕事はただ機械的に言葉を翻訳するだけの仕事ではないということです。 監督や団長はいつも「~って伝えたい(聞きたい)のだけど通訳お願いしてもいい?」と言ってくれ、話すときも短く区切ってくれることや難しい内容になると「もう一度説明しようか?」と言ってくれることもありました。通訳を終えると毎回「ありがとう」とお礼を言ってくれました。ただ話された内容を通訳するのではなく、一度会話を通して彼らの伝えたいことや聞きたいことを確認してから日本語で伝えるという形をとることが多く、コミュニケーションをとる手伝いをしているという実感が持てました。そのような状況にいると、不思議と通訳をするということへの無駄な緊張感が抜けたように感じました。
通訳は機械ではなく人と人とのコミュニケーションを取りもつ役割であるということに気が付くことができました。もちろんどのような場で通訳をするかによって状況は異なりますが、それでも人と人との間に立って行う通訳の仕事というのはその作業自体もコミュニケーションの一部であるのだと感じました。

坂巻めぐみさん(言語文化学部 スペイン語 4年)

全体を振り返ってみると、日本に居ながらまるで留学しているかのような2週間でした。大変なことや難しいことばかりで、何度も歯痒い思いをしましたが、それ以上に多くの大切なことを学んだと思います。仕事への責任、周りへの信頼や協調性、そして何よりも国や言語を超えた人とのつながり、優しさを感じました。ベネズエラチームのメンバーは、私の拙いスペイン語でも辛抱強く一生懸命聞きとって、私が理解できるよう易しい言葉遣いや言い方を工夫して伝えてくれました。
また、いわき市の人々や他の学生ボランティア、大会運営スタッフなど、関係者全員が大会成功のため一体となって協力し合う中で、思いやり精神や人の温かさを感じました。
ボランティアに参加して、大学の授業や教科書からは学べない、そして留学ともまた少し違う、とてもいい経験ができました。世界各国のチームが集結したこの大会を通して、異文化を肌で感じることができ、「日本の考え方」と自分の世界の狭さを感じました。「与える」ことよりも「学ぶ」ことの方が、間違いなく圧倒的に多いボランティア活動でした。今回の経験はこれから社会に出て活かせる、かけがえのない想い出と自信になりました。

その他の学生の活動レポートは こちら



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