MIRAI推進室の久納です。

前回は主にDXの話になってしまいましたが、今回からNotionの中身に入っていきたいと思います。

今回は、「Notionでできること・凄いところ」を中心にご紹介いたします!

1.何ができるのか

①文章を作成し、すぐWebに掲載することができる

「メモを残す」「文章を作る」という観点から言うと、このアプリは

【Webサイト作成ツールとWordを足して2で割ったもの】

という考え方をすると、わかりやすいと思います。

Wordのように章立てが可能であり、章ごとに*トグルで一括化し、文章の表示非表示を簡単にすることも可能です。

*トグル:ON/OFF切り替えボタン。文章作成ソフト等の場合、タイトル文以下の表示・非表示を行うアクションボタンのことを言います。

また、公開したいものについては、文章を作成したページの設定で(詳細設定しない場合は)ワンクリックでWeb上での公開が可能になります。

加えて、ページの中にページを作成することもでき、1つのページにまとめると文章がとっ散らかってしまう場合は、Webサイトのように別ページを作成して、そちらに詳細を書く・・・ということもできます。

②ワークスペース内全てのページを対象にした検索が可能

ページ内の検索については、ご存知「Ctrl+f」のショートカットキーで行えることは、ほぼほぼ全てのソフトウェアに共通するところですが、Notionは同じワークスペース内全ての文字に対して検索が可能です。

(PCの場合、ショートカットキーは「Ctrl+p」になります。)

メモ等の文章を貯めておき、「そういば過去にメモしたはずだが、いつだったっけ・・・」となった時に、キーワードで検索すれば、余計な検索の手間が省けます。

③データベースでの管理が可能

Notionはデータベースによる管理が可能です。

パッと見、エクセルの表のような形ですが、1行ごとに1案件ずつのデータ管理をすることが想定されているため、案件管理用のページを作成できる列が1列あります。

(「Aa」というアイコンが付いている列です。)

2.何が凄いのか

Notionを使ってみて、「使いづらいし、Wordでいいや」と判断した人は多いのではないでしょうか?

Notionは、前章の①のような使い方の場合だと、Wordやブログ作成サービスなどを使えば代用できるため、ここで止まってしまうと、その有用性が理解できないツールです。

①の使い方を続け、②のワークスペース内の検索をやってみると、ある一定の有用性を感じることができると思いますが、実はデータベース機能(③)がこのアプリの真髄と言えるべきものだと思います。

データベースについては、データベース連携も行えば・・・

・イベントの企画から最終報告までの管理

・タスク管理およびスケジュール管理

についても、簡単かつ明確に分かるデータベースを作成することができます。

(もちろん、考え方次第ではもっといろんなことができると思います。)

また、このデータベースに①と②の用途を絡めることで、適宜ページをWebサイトや報告資料にすることもできれば、過去に行った・考えたことをすぐに検索することができるようになります。

3.「DXの権化」たる所以

このことから分かるように、従来の「紙ベース(文書が紙を基準とした形式で存在する前提の)管理」の思考だと、どうしてもNotionの機能利用としては①→②の順番になり、③の有用性に到達しづらいのですが、「デジタルベースの管理」の思考だと、利用順は③→(①,②同時)の流れになり、余すところなくこのアプリの旨味を味わえる・・・ということになります。少なくとも筆者はそう感じました。

要するに、日本のDX事業で多い「紙の文書の概念が根底にあるデジタル化」の思考から抜け出して初めて、このアプリの良さが分かる、ということになります。

紙の文書による管理の呪縛からの開放こそが、Notionを使いこなすコツであり、それすなわちデジタルマインドでの改革の第一歩である・・・ と、筆者は本気でそう思っていますが、このアプリはDXというものを形容したものであると感じました。

そして、そう思える人が増えることで漸く、{一部の人がデジタルマインドになってもDXは進まないし進めない}ということが理解できる世の中になるのかなぁ・・・と思います。

※※ここで一点注意すべきことがあります。※※

「デジタル化」を語る際に、さも紙が悪であるように語られがちですが、紙には紙の良さがあります。

SDGsの観点からも、紙の使用数は減らすほうがよいのでしょうが、たとえデジタルマインドを会得した人だとしても、PCより紙のほうが見やすいはずです。

適材適所。「管理」はデジタル、「確認」はアナログ、というような棲み分けはあってもよいかと思います。

(アナログ感覚と遜色なくデジタルで確認が行える時代も来るとは思いますが・・・。)


DXと聞いて、「デジタルに支配されるのは怖い」と思う方も多くいるとは思いますし、ネットワークに接続されているデジタル領域においては、ある程度の恐怖心は持って然るべきではありますが、実際に使ってみると効率が上がることは確かです。

「楽をする」という観点も、改革には必要です。みなさんも「楽をする」ために、Notionを使い始めてみてはいかがでしょうか?

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詳しくはNotionのこのページを御覧ください。

次回以降は、キモとなる「データベース」の使い方について記事にしようと思います!!