2月21日に秋学期第5回目(2022年度通算第11回目)のゼミが開催されました。
担当グループはEグループ(港さん・小林さん)です。

今回のゼミでは、多くのMIRAI生にとっても直近の課題である「プレゼンテーション(研究発表)」
焦点が当てられました。

研究発表は、論文と比較してフィードバックを受けることが多くありません。
また方法論について考える機会もそれほど多く提供されていません。
今回のゼミでは、自分の経験や参考図書の情報をもとにグループ・ディスカッションをおこない、
次の研究発表の機会に活かせる改善策や工夫の仕方について議論しました。

 ~~~~~~~~~~ ゼミの流れ ~~~~~~~~~~
 テーマの設定背景と目的説明(5分)
 グループワークの進め方説明(5分)
 グループワーク(95分)
  STEP1 経験を振り返る
   1)失敗談、苦手なことを共有(15分)
    グループごとに発表(5分)
   2)成功体験、得意なこと、工夫していることを共有(15分)
    グループごとに発表(5分)
  STEP2 調べる
   対策や工夫の仕方を文献やスマホで探す(20分)
  STEP3 見つける
   他グループのアイデアも見ながら、自分に合った対策や工夫の仕方を見つける(15分)
  STEP4 宣言する
   実践したいことを一人ずつ発表する(10分)
 まとめ(5分)
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グループワークの4つのステップに沿って、今回のゼミについてEグループは以下のように総括してくれました。

グループワークは、はじめに経験を振り返り、それらが一般的にどのように論じられているのかを調べ、
その中から実践していきたいことを見つけ、実行につなげる、という4段階で構成した。

STEP1では、ゼミ生が共通の悩みを抱えていることや、あるゼミ生の工夫が他のゼミ生の悩みの解決策になりうる
ことが発見できた。
また、インタビューの内容をスライドに載せる場合に1スライドの情報量が多くなりがちになるなど、
研究分野(方法)に特有の悩みもあることが共有されていた。

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STEP2では、用意していた20冊弱の文献をメインに利用した。
文献ごとにポイントを書き出していると、異なる文献に同様のノウハウが書かれていることが発見できた点は
興味深かった。
用意した文献にはビジネス書が比較的多く、研究に特化した方法論を深めることの必要性も実感した。

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STEP3では、模造紙に集まったゼミ生の間で自然にディスカッションが生まれ、書き出されたアイデアについて
議論を深めることができた。

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STEP4では、ゼミの中で言葉にして宣言することで実行に近づけることができたのではないかと感じる。
「聞き手の中に『応援団』を見つける」というアイデアが複数のゼミ生によって挙げられた点が印象的であった。
というのも、文献においては報告時間の只中で相槌などを打ってくれる聴衆を「応援団」として、発表の途中で
自信がなくなった時にその「応援団」の目を見て相槌などを打ってもらうことで自信を取り戻し自身を立て直して
いく、という意味合いを持っていたのが、ゼミ生同士の議論によって、普段の研究生活の中で、分野などが近い
研究者・活動家と交流を深めることで、学会の大会や研究会などでも顔見知りの人がいることでリラックスでき
たり、普段の交流から自信を持てたりできる、という意味で「応援団」を見つける(つくっていく)というような
新たな解釈が生まれ、それを実践したいこととして挙げたゼミ生が複数いたのである。
ゼミの意義を改めて感じたと同時に、普段の研究生活にも変化が起きそうな議論であった。