12月19日に2022年度第9回(秋学期3回目)のゼミが開催されました。

今回のゼミのテーマは「博士人材のキャリア形成」。

担当はCグループ(石橋さん・國末さん)です。

MIRAI生一人ひとりのキャリアパス形成を考え、これから必要なこと、やってみたいことをあぶりだし、活動の種となるトピックを作ることが目標に設定されました。

今回、ゼミの開催に先立って、以下の2冊の書籍が課題図書として紹介されました。

 岩波書店編集部編『アカデミアを離れてみたら』岩波書店

 栗田佳代子監修/吉田塁・堀内多恵編『博士になったらどう生きる』勉誠出版

当日の対話のきっかけになりうる文章を、ファシリテーターの二人がそれぞれの書籍から事前に選んでくれました。

MIRAI生はそれぞれの関心に沿って、各自1〜2章を読んでから、当日のゼミに臨みました。

前回のゼミに引き続き、グループワークの手法として「ワールドカフェ」が用いられました。

 【ゼミの流れ】

  10:00-10:10 イントロダクション・説明

  10:10-11:40 ワールド・カフェ

  11:40ー12:00 まとめ

メンバーを途中で入れ替えながらの対話は大いに盛り上がりました。

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付箋と書き込みでいっぱいになった模造紙からも、対話の熱気が伝わってきます。

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以下は、ファシリテーターを務めたC班の二人の所感です。

前回に引き続きワールド・カフェの手法を用いて、MIRAI生それぞれのキャリアパス形成について、小グループで話し合いを行った。話し合うトピックはセクションごとに

  1. 博士課程修了者のキャリア形成の実例を読んで感じたこと
  2. 自信のキャリア形成に関する不安や疑問、必要だと思うこと
  3. 2. についての解決策の提案や経験・知識の共有、できることの提示

に分けた。

1. では「研究力以外の力をつけ、幅を広げることが必要」「縁や運を大事にし、機会を逃さなかった人が多い」といった感想が述べられた。

2. では「研究分野以外でのスキルを身に着けたい」「人脈作りも大事」「複数の人生プランを持ち、リスクヘッジが必要」と言った意見が出た。

3. では「講演会を開きたい」「日本語教師の資格について知りたい」と言った意見が見られた。

以上のように、今回はMIRAI生もワールドカフェの手法に慣れ、様々な意見が出るようになったとともに、具体的な活動の種と言えるものも少しずつ出てきたように感じた。また、中山先生の「アカデミアで働くといっても、大学(院)から地続きになっているわけではなく、やはり全く違う世界。そういう意味ではアカデミアに留まることも、離れることも同じと言える」というご意見にハッとさせられた。

國末さんからは、OST(オープン・スペース・テクノロジー)という活動の手法も紹介があり、今後のMIRAIの活動の方法の幅が広がってきたと思う。