日本語テスト開発
~日本語能力の伸びを随時測定~
学習を通して日本語能力がどのくらい習得できたかを把握することは、学習者にとっても指導者にとっても重要なことです。そのため本学では、提供する教育と教材のレベル編成に対応する形で、日本語能力を測定するテストを開発しています。これらのテストは、「アカデミック日本語Can-doリスト」を評価指標として開発されています。「アカデミック日本語Can-doリスト」は、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR※)のレベルとの対応付けの検証が現在進められており、今後、日本語能力のレベルをCEFRの水準に基づいて証明するためのデジタル証明書(デジタルバッジ)を発行する予定です。
その他にも、日本語能力を測定する各種テストの問題作成等も行っています。
※CEFRとは
Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment(ヨーロッパ言語共通参照枠)の略で、外国語の運用能力を評価するための国際的な指標。もともとヨーロッパで多言語状況に対応するために作られましたが、今では世界中で使われています。CEFRは言語の習熟度をA1からC2まで6段階で表します。
評価指標の設計:アカデミック日本語Can-doリスト
アカデミック日本語に特化した評価指標で、4技能5種(読解・聴解・文章表現・口頭表現【独話】・口頭表現【対話】)×8レベル(初級~超級)で構成されています。各技能×各レベルでの到達目標や教育内容、評価観点が、「~できる」という能力記述文で示されています。
口頭表現【対話】の例
| 書名 | JLPTUFSアカデミック日本語Can-doリスト(略称:AJ Can-doリスト) |
|---|---|
| 特徴 |
JLPTUFSアカデミック日本語Can-doリストは、日本語を使って行う、大学や社会、日常生活の場面で必要となるコミュニケーションを踏まえ、日本語能力を初級から上級(超級)までの8段階に、技能を「読解」「聴解」「文章表現」「口頭表現」の4技能に分けて、日本語で何ができるかを「~できる」の文で示し、リストにしたものです。 特徴は、問題解決能力、批判的思考力、アカデミックインターアクションなど大学教育及び研究で求められる能力を伸ばすことにも配慮し、日本語の各技能がどのように上達するのかを、各技能の特徴も鑑み、記述した点にあります。 本Can-doリストは、実際に東京外国語大学基礎日本語(全学日本語プログラム、Japanese Language Program of Tokyo University of Foreign Studies=JLPTUFS)で行われている授業に基づいており、教育工学の授業設計の知見や、CEFRをはじめとする言語参照枠及び記述文とその理論的背景も参考に開発しました。AJ Can-doリストをもとに各教育機関に合わせたCan-doリストを作っていただくことも可能です。どうぞご活用ください。 |
| 備考 | ・AJ Can-doリストの抜粋版/全体版は、こちらからダウンロードできます。 |