緊急シンポジウム Israel’s Settler Colonial Project and the Reshaping of the Middle East from Palestine to Iran
イベントの趣旨
2025年6月13日未明に始まったイスラエルによるイランへの大規模軍事攻撃は、前代未聞の異常事態であり、国際的な規範からみて深刻な逸脱行為である。両国は明らかな戦争状態であったわけではなく、イスラエルによる一方的な攻撃であり、かつ軍事行動によって他国の領土を侵犯し国家の要人を数多く暗殺するという行動は、国際法上、到底容認しえない行動である。にもかかわらず、イスラエルを軍事的に支援するアメリカのトランプ大統領は、当初の消極的な容認姿勢から一転して「イスラエルによる軍事的快挙」と称賛、さらには「我々(米国)」がイランの首都テヘラン上空の領空を完全に掌握している」と発言するに至り、今回の一連の対イラン攻撃があたかもアメリカとイスラエルの合同軍事行動であるかの言動を示している(6月17日現在)。 本緊急シンポジウムは、今回の事態の軍事的・国際政治的な側面に注目するのではなく、今回の対イラン攻撃を、2023年10月以降のガザ戦争から連綿と続く文脈のなかで位置づけ直すことを目的とする。そして、これらの紛争のみならず20世紀半ば以降の戦争や占領行為によって避難、移住を余儀なくされたり、また占領下で抑圧の対象となっている中東地域の多くの市井の人々の視点や境遇に光を当てることを目指す。 シンポジウム登壇者は、自らの避難・移住体験や長年に亘るフィールド調査等に基づいて批判的視座から報告を行い、中東地域で続く諸問題へ我々がいかに向き合うべきか、共に考え直す契機としたい。
開催日時
2025年6月28日(土) 17:30~19:00 (開場 17:00)
会場
東京外国語大学 研究講義棟 226教室・オンライン
プログラム
パネリスト
Roschanack Shaery-Yazdi (Associate Professor, University of Antwerp and Visiting Foreign Scholar at TUFS)
Makiko Nambu (Fellow, Institute of Global Studies, TUFS)
討論者
Yasuyuki Matsunaga (Professor, TUFS)
司会
Keiko Sakai (Professor, Chiba University)
備考
使用言語:英語、オンラインは事前登録制
<事前申込フォーム>
オンライン参加希望の場合は次のリンクからご登録ください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_XZCqWD2cQ5m2TmOLtqM_Yw
主催
Interdisciplinary Research Unit for Global Democratic Change, Tokyo University of Foreign Studies
共催
Middle East Thursday Forum and Grant-in-Aid for Scientific Research (A) 24H00136: Sense of Nation and Knowledge Production among the migrant communities from the Middle East (Principal Investigator: Keiko Sakai, Chiba University)
お問い合わせ先
gdc@tufs.ac.jp