TUFS Cinema アフリカドキュメンタリー映画上映会『交差する声』

東京外国語大学TUFS Cinemaは、映画を通じ、世界の諸地域における社会・歴史・文化の理解を深めることを目的として行われています。今回の上映会では、1977年にマリの移民労働者らによって設立された農業共同体を対象にしたドキュメンタリー映画を上映します。アフリカ農業の近現代史を当事者のアーカイブから描く貴重な記録映画を、マリ出身の研究者ウスビ・サコ教授の解説とともに紹介します。

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開催情報

日時  2024年 6月 26日(水)17:20開映(17:00開場、20:20終了予定 )

会場  東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール

プログラム

  • 映画『交差する声』本編上映(123分)

  • 上映後解説/トーク ウスビ・サコ(京都精華大学 教授/前学長)

  • 司会 村津 蘭(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 助教)

その他  入場無料、定員500名、一般公開

共  催 東京外国語大学TUFS Cinema
     TUFS フィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo)
後  援 現代アフリカ地域研究センター
協  力 東京外国語大学多言語多文化共生センター
作品提供 認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭

事前登録フォーム

事前登録制での開催となります。

登録フォーム
https://sanda.tufs.ac.jp/event/tc240626form/

※ フォーム登録後に登録メールアドレスに受付完了メールが届きます。当日、入口にて受付完了メールをご提示いただきますので、ご準備くださいますようお願い申し上げます(スマホ画面で問題ありません)。

※ 事前登録がなくてもご来場いただくことは可能ですが、会場入口で参加登録をしていただきますので、事前にご登録いただくとスムーズにご入場いただけます。定員を超える場合は、事前登録を済ませた方を優先させていただきます。

作品紹介

『交差する声』

監  督   ラファエル・グリゼー、ブーバ・トゥーレ
製  作   Spectre Production (オリヴィエ・マルボフ)
共同製作   Weltfilm GmbH (クリスティーナ・コンラッド) 
       The Dark (セドリック・ウォルター)
編  集   ラファエル・グリゼー、チャギグ・アルズマニアン
ナレーション ブーバ・トゥーレ 
グリオ歌手  マ・ダンバ、シラ・ドラメ

2022年/フランス、ドイツ、マリ/123分/ソニンケ語・フランス語・バンバラ語・プラー語/日本語・英語字幕/原題 Xaraasi Xanne



あらすじ

1977年にマリ人移民労働者らによって設立された農業共同体ソマンキディ・クラ。パリの工場で安い賃金で搾取され、劣悪な環境で暮らしていた彼らが、農民として自立し豊かに生きることを目標に、マリに戻り土地を得て灌漑を行い、作物の栽培を開始した。設立者の一人ブーバ・トゥーレによりパリの路上とソマンキディ村で記録され続けてきた膨大なアーカイブ写真と映像、そして収集された音源が、一つの芸術実践として編集され、そのラディカルな抵抗・帰還運動を蘇らせる。植民地時代以降の同胞の苦難から、グローバル企業による大規模農業の弊害まで、アフリカの人々と大地が経験してきた近現代史を見つめる、一当事者による力強い記録。(山形ドキュメンタリー映画祭HPより抜粋)



本作について

西アフリカ諸国の独立以降の、旧宗主国への移民労働や、人々の理想や農業に対する挑戦を描いた映画は少なく、この映画はそうした歴史についての理解を深める上でとても重要です。運動の当事者が記録した貴重な写真・映像・音声は、当時のフランスとマリの政治的な状況だけではなく、当時の人々の希望や葛藤を、血肉の通った大地の歴史として映し出します。それは近年不安定化するマリや西アフリカ情勢の複雑な背景や国民感情を紐解く助けにもなるでしょう。多くの人々に忘れ去られた記憶を、アーカイブの利用と当事者の協力によって再構築するこの映画のアプローチは、映像人類学の文脈からも興味深いものです。

上映後トーク

ウスビ・サコ Oussouby SACKO

京都精華大学前学長/人間環境デザインプログラム教授/全学研究機構・機構長/アフリカ・アジア現代文化研究センター長

マリ共和国生まれ。 国費留学生として北京語言大学、南京東南大学で学ぶ。
1990年、東京で短期ホームステイを経験しマリに共通するような下町の文化に驚く。91年来日、99年京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。専門は空間人類学。「京都の町家再生」「コミュニティ再生」など社会と建築の関係性を様々な角度から調査研究している。京都精華大学人文学部教員、学部長を経て2018年4月同大学学長に就任(〜3月2022年)を経て現職。暮らしの身近な視点から、多様な価値観を認めあう社会のありかたを提唱している。バンバラ語、英語、フランス語、中国語、関西弁を操るマルチリンガル。
主な著書に『「これからの世界」を生きる君に伝えたいこと』(大和書房)、『アフリカ出身 サコ学長、日本を語る』(朝日新聞出版)など。2025年日本国際博覧会協会 副会長・理事・シニアアドバイザー兼任他。



保育所のご案内

TUFS Cinema上映の間、2022年9月に東京外国語大学国際交流会館前に開園しました「PAL国際保育園@東京外大」にて一時保育のご利用が可能です。
PAL国際保育園@東京外大:https://seiwagakuen.ed.jp/pal/

一時保育をご希望の方は、以下のウェブページからお申し込みください。
一時保育申込:https://hirogariclub.studio.site/ichijihoiku

※事前に簡単な書類の提出とお子様の様子をお伝えいただく園児面談(オンライン可)がございます。

保育所の利用可能時間は月~土の7:00-19:00までです。
19:00以降に終了する上映会や、日曜に開催する上映会につきましては、
保育所をご利用いただけませんので、予めご了承ください。

【お問い合わせ先】
PAL国際保育園@東京外大
月~土 7:00~18:30
電話番号:042-306-9955
mail:paltufs[at]seiwagakuen.ed.jp([at] を @ に変えて送信してください)
担当:杉田

会場のご案内

◆〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

◆JR中央線「武蔵境」駅のりかえ  西武多摩川線「多磨」 駅下車  徒歩5分
(JR新宿駅から約40分)

◆京王電鉄「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10分 「東京外国語大学前」下車

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お問合せ先

月~金 9:00 ~ 12:00、13:00 ~ 17:00
祝日・一斉休業期間(夏季・冬季一斉休業など)を除く

東京外国語大学 広報・社会連携課 TUFS Cinema 事務局

TEL: 042-330-5441 
Email: tufscinema[at]tufs.ac.jp([at] を @ に変えて送信してください)
〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

Facebook: @tufscinema.pr
X(Twitter): @tufscinema

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