TUFS Cinema バルカン半島映画特集 『いつか、どこかで』、『どこでもない、ここしかない』(2作同時上映)

東京外国語大学TUFS Cinemaは、映画を通じ、世界の諸地域における社会・歴史・文化の理解を深めることを目的として行われています。今回のTUFS Cinemaでは、マレーシア出身のリム・カーワイ監督による、バルカン半島3部作の完成(第3作が今冬公開)に合わせ、前2作品を一挙に上映します。ドキュメンタリータッチの本作品を通して、等身大のバルカン半島を垣間見ることができます。

開催情報

日時  2023年12月17日(日)13:00開映(12:40開場、17:30終了予定
    ※2作品目『どこでもない、ここしかない』の上映開始時刻は15:00です。
     2作品目のみ鑑賞希望の方の受付は14:40より開始いたします。

会場  東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール

プログラム

  • 映画『いつか、どこかで』 本編上映(81分)

  • ミニトーク(20分): リム カーワイ[本作品監督]、アデラ ソー[俳優]

  • 映画『どこでもない、ここしかない』(90分)
  • 上映後トーク(50分):リム カーワイ[本作品監督]、鈴木 健太[神田外語大学講師]

  • 司会:倉田 明子

その他  入場無料、事前登録制(先着500名)、一般公開

主催:東京外国語大学TUFS Cinema
協力:東京外国語大学多言語多文化共生センター

事前登録フォーム

事前登録制での開催となります。

登録フォーム
https://sanda.tufs.ac.jp/event/tc231217form/

※ フォーム登録後に登録メールアドレスに受付完了メールが届きます。当日、入口にて受付完了メールをご提示いただきますので、ご準備くださいますようお願い申し上げます(スマホ画面で問題ありません)。

※ 事前登録がなくてもご来場いただくことは可能ですが、会場入口で参加登録をしていただきますので、事前にご登録いただくとスムーズにご入場いただけます。定員を超える場合は、事前登録を済ませた方を優先させていただきます。

作品紹介

『どこでもない、ここしかない』

監督・編集 リム・カーワイ
撮   影 北原岳志
録   音 山下彩
音   楽 Lantan
音楽プロデューサー 渡邊崇
出   演 フェルディ・ルッビジ
      ヌーダン・ルッビジ
      ダン
      アンニャ・キルミッスイ
      アウグストゥス・クルースニック
製作・配給 Cinema Drifters

2018年/スロベニア・マケドニア・マレーシア・日本/90分/スロベニア語・マケドニア語/日本語字幕
原題 No Where, Now Here

『いつか、どこかで』

プロデューサー・監督・脚本・編集 リム・カーワイ
撮   影 アレクサンドラ・アンゲロフスキ
録音・整音 ボリス・スーラン
音   楽 石川潤
出   演 アデラ・ソー(蘇嘉慧)
      カタリナ・ニンコヴ
      ピーター・シリカ
      ホスニー・チャーニー
      マティ・ミロサヴリェヴィッチ
配給・宣伝 Cinema drifters

2019年/日本・クロアチア・セルビア・モンテネグロ/81分/広東語・セルビア語・クロアチア語/英語・日本語字幕
原題 Somewhen, Somewhere


あらすじ

リム・カーワイ監督がバルカン半島を旅しながら、現地の人びとを交えて即興的に作り上げた異色ドラマ。
『どこでもない、ここしかない』は、スロベニアの首都リュブリャナに暮らすトルコ人夫婦の物語。女癖の悪いフェデルに愛想を尽かして出ていった妻ヌーダンを追いかけ、フェデルはマケドニアの田舎町に向かう。
『いつか、どこかで』は、マカオ人女性アデラがクロアチア、セルビア、モンテネグロを旅する物語。旅を通して、バルカン半島の複雑な歴史に翻弄されながらも前向きに暮らす人々の生活が浮かび上がる。

本作について

今回の上映作品は、マレーシア出身で近年は大阪を拠点に活躍するリム・カーワイ監督による2作品である。リム監督の作品は、確固とした脚本を用意せず、即興的に物語を作り上げてゆく独特のスタイルを持つ。これまで大阪、中国、香港、そして東欧など世界各地を「漂流」しながら映画を制作してきたが、中でも今回のバルカン半島を舞台とした2作品は、監督が旅先で出会った人々を巻き込みながら作り上げた、異色のロードムービー的作品である。そして、何気なく描かれる人々の姿の中に、バルカン半島が抱える複雑な歴史と現在が垣間見える。今冬に第3作『すべて、至るところにある』が公開されるのに合わせ、前2作品を一挙に上映する。

上映後トーク

リム カーワイ

映画監督

1973年マレーシア・クアラルンプール生まれ。大阪大学で電気工学を専攻、98年卒業。2004年北京電影学院で映画を学ぶ。2010年北京で『アフター・オール・ディーズ・イヤーズ』を自主制作し長編デビュー。主な作品に『あなたの微笑み』(2022年、第23回ニッポン・コネクション日本映画祭にてニッポン・ヴィジョンズ審査員賞受賞)、大阪を舞台にした3部作『新世界の夜明け』(2011)、『恋するミナミ』(2013)、『カム・アンド・ゴー』(2020)、バルカン半島を舞台にした『どこでもない、ここしかない』(2018)、『いつか、どこかで』(2021)。バルカン半島3部作完結編となる最新作『すべて、至るところにある』は今冬(2024年)公開。

鈴木 健太

神田外語大学グローバル・リベラルアーツ学部講師

専門はユーゴスラヴィア地域の現代史、東欧・バルカンの地域研究。東京外国語大学外国語学部卒業(スペイン語専攻)、東京大学大学院総合文化研究科単位取得退学。博士(学術)。主な著作に『アイラブユーゴ――ユーゴスラヴィア・ノスタルジー』(共著、全3巻、社会評論社、2014-2015年)、『ユーゴスラヴィア解体とナショナリズム――セルビアの政治と社会(1987-1992年)』(刀水書房、2022年)。

アデラ・ソー(蘇嘉慧)

俳優

現在、マカオと香港でモデルおよび女優として活躍。マカオ理工大学を卒業後、日本に留学し、デザインと日本語を学びながらモデル活動を始めた。2013年マカオを代表してミス・インターナショナル決勝に進出。日本留学後マカオに戻り、香港およびマカオでいくつかの短編映画に主演した後、2017年、リム・カーワイ監督の「いつか、どこかで」に主演、長編映画デビューを果たす。最新作は同じくリム監督の『すべて、至るところにある』。

保育所のご案内

TUFS Cinema上映の間、2022年9月に東京外国語大学国際交流会館前に開園しました「PAL国際保育園@東京外大」にて一時保育のご利用が可能です。
PAL国際保育園@東京外大:https://seiwagakuen.ed.jp/pal/

一時保育をご希望の方は、以下のウェブページからお申し込みください。
一時保育申込:https://hirogariclub.studio.site/ichijihoiku

※事前に簡単な書類の提出とお子様の様子をお伝えいただく園児面談(オンライン可)がございます。

【お問い合わせ先】
PAL国際保育園@東京外大
月~土 7:00~18:30
電話番号:042-306-9955
mail:paltufs@seiwagakuen.ed.jp
担当:杉田

会場のご案内

◆〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

◆JR中央線「武蔵境」駅のりかえ  西武多摩川線「多磨」 駅下車  徒歩5分
(JR新宿駅から約40分)

◆京王電鉄「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10分 「東京外国語大学前」下車

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お問合せ先

月~金 9:00 ~ 12:00、13:00 ~ 17:00
祝日・一斉休業期間(夏季・冬季一斉休業など)を除く

東京外国語大学 広報・社会連携課 TUFS Cinema 事務局

TEL: 042-330-5441 
Email: tufscinema[at]tufs.ac.jp([at] を @ に変えて送信ください)
〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

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