TUFS Cinema バスク映画特集(3)リズム・インプロヴィゼーション・ダンスの魅力(ダンス編)『バスク・ダンス万華鏡』

東京外国語大学TUFS Cinemaは、映画を通じ、世界の諸地域における社会・歴史・文化の理解を深めることを目的として行われています。このバスク映画特集では、3週連続で計3本の映画が上映されます。特集のサブタイトルは「リズム・インプロヴィゼーション・ダンスの魅力」となっていますが、この作品からは、とくにダンス(舞踊、舞踏)の魅力が見て取れることでしょう。

開催情報

日時  2023年12月15日(金)18:15開映(18:00開場、20:45終了予定

会場  東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール

プログラム

  • 映画『バスク・ダンス万華鏡』 本編上映(98分)

  • 上映後トーク テルモ・エスナル(監督)

  • 解説・通訳 ガリ・オルティゴーサ(東京外国語大学非常勤講師)、萩尾 生(東京外国語大学教授)

  • 司会 萩尾 生

その他  入場無料、事前登録制(先着500名)、一般公開

主催:東京外国語大学TUFS Cinema
後援:エチェパレ・バスク・インスティテュート
協力:東京外国語大学多言語多文化共生センター

事前登録フォーム

事前登録制での開催となります。

登録フォーム
https://sanda.tufs.ac.jp/event/tc231215form/

※ フォーム登録後に登録メールアドレスに受付完了メールが届きます。当日、入口にて受付完了メールをご提示いただきますので、ご準備くださいますようお願い申し上げます(スマホ画面で問題ありません)。

※ 事前登録がなくてもご来場いただくことは可能ですが、会場入口で参加登録をしていただきますので、事前にご登録いただくとスムーズにご入場いただけます。定員を超える場合は、事前登録を済ませた方を優先させていただきます。

作品紹介

『バスク・ダンス万華鏡』

監  督 テルモ・エスナル
脚  本 テルモ・エスナル
製作構想 コルドビカ・ハウレギ
振  付 フアン・アントニオ・ウルベルツ
撮  影 ハビエル・アギレ・エラウソ
音  楽 パスカル・ゲーニュ
     ミケル・ウルベルツ
     マリアン・アレギ
製  作 マリアン・フェルナンデス・パスカル
出演 者 ガリ・オタメンディ(首長)
     アナ・イリゴイエン(女王)
     アイナラ・ラネラ(恋人[女性])
     ヨセバ・アスタルベ(恋人[男性])
     ヨス・ガラテ(アマテラス)


2018年/スペイン/98分/バスク語(セリフなし)/字幕なし
原題 Dantza
受賞歴:サン・セバスティアン国際映画祭Global in Progress 部門受賞(2017年)


あらすじ

雨がやむと、それまで不毛だった土地に生命が芽生える。若芽は病やさまざまな苦難を乗り越えて成長し、やがて林檎の果実を結ぶ。熟した果実は収穫されて林檎酒となり、めでたく乾杯の時を迎える。生命の循環、季節の移ろい、収穫の喜び、愛の祝宴など、普遍的なテーマを取り上げながら、バスクの伝統舞踊にモダン・バレエや前衛的舞踏の振り付けを織り交ぜ、バスク独自の世界観を象徴的に、かつまた詩的情緒豊かに表現した、ことばのないミュージカルである。

本作について

バスク人のことを「ピレネーの麓で踊る小さき民」と形容したのは、かのヴォルテールである。実際、バスク人と踊りは切っても切れない関係にある。本作は、バスク農村社会の民俗誌的要素を書き割りのごとく配置し、「剣の舞い」や「手つなぎダンス」など伝統舞踊をクローズアップする場面を数多演出する。圧巻は、林檎の収穫から林檎酒の祝杯へと繰り広げられていく一連の踊りだ。足先を敏捷に動かしながら舞い、あるいはつま先を天に向けて蹴り上げ、あるいは軽妙に高く跳ね上がるバスク人の踊りは、バレエに「バスク・ステップ(パ・ドゥ・バスク)」や「バスク跳躍(ソ・ドゥ・バスク)」という用語があるように、難易度の高い優美な技として称賛されてきたのである。本作に台詞はない。だが、ことばがなくても、バスク人の独自の世界観とテーマの普遍性を、私たちは十二分に堪能できるだろう。(萩尾 生)

上映後トーク

テルモ・エスナル

1966年スペイン・バスク州のサラウツ市生まれの映画監督・脚本家。1997年にアシエル・アルトゥナと共同監督した短編映画『チョチュ』でデビュー。2005年に初の長編映画『アウパ・エチェベステ!』を再びエスナルと共同制作(監督および脚本)し、サン・セバスティアン国際映画祭の新人監督賞を受賞したほか、スペイン映画のアカデミー賞と言われる「ゴヤ賞」の最優秀新人監督賞にノミネートされた。その後の代表作に、高齢者をテーマとするコメディタッチの『ハッピー・ニュー・イヤー、おばあちゃん!』(2011年)や、本作『バスク・ダンス万華鏡』(2018年)などがある。

ガリ・オルティゴーサ

東京外国語大学非常勤講師

バスク地方生まれ。バスク大学で翻訳·通訳を専攻し、2012年に卒業。その間、1年間イギリスに留学。2013年から翌年までドイツのフランクフルト大学バスク語学科にてインターンとして勤務。その後来日し、2015年より立命館大学の日本語と言語学を中心にした特別講座で学び修了。2020年からバスク語とバスク文化の対外普及を目的としたエチェパレ·インスティチュートの講師として東京外国語大学でバスク語とバスク文化·社会·歴史の授業を担当。同年から日本在住バスク人とバスク文化愛好者を集める東京バスクの家の代表理事としても活動。他に東京外国語大学などでスペイン語非常勤講師を務め、インスティトゥト·セルバンテス東京でバスク文化講座を担当。

萩尾 生

東京外国語大学教授

専門はバスク地域研究/言語社会学。マイノリティとしての烙印を押されたバスク語とバスク文化を存続・教育・普及していくことの意味を問い続けている。2009年にバスク州政府から公認された「東京バスクの家」の創設にも携わる。日本語による主な業績として『現代バスクを知るための60章[第2版]』(共編著、明石書店、2023年)、『バスク地方の歴史』(単訳、明石書店、2018年)、『バスク人』(単訳、白水社、1992年)、『バスク初文集』(共訳、平凡社、2014年)などがある。

保育所のご案内

TUFS Cinema上映の間、2022年9月に東京外国語大学国際交流会館前に開園しました「PAL国際保育園@東京外大」にて一時保育のご利用が可能です。
PAL国際保育園@東京外大:https://seiwagakuen.ed.jp/pal/

一時保育をご希望の方は、以下のウェブページからお申し込みください。
一時保育申込:https://hirogariclub.studio.site/ichijihoiku

※事前に簡単な書類の提出とお子様の様子をお伝えいただく園児面談(オンライン可)がございます。

【お問い合わせ先】
PAL国際保育園@東京外大
月~土 7:00~18:30
電話番号:042-306-9955
mail:paltufs@seiwagakuen.ed.jp
担当:杉田

会場のご案内

◆〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

◆JR中央線「武蔵境」駅のりかえ  西武多摩川線「多磨」 駅下車  徒歩5分
(JR新宿駅から約40分)

◆京王電鉄「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10分 「東京外国語大学前」下車

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お問合せ先

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祝日・一斉休業期間(夏季・冬季一斉休業など)を除く

東京外国語大学 広報・社会連携課 TUFS Cinema 事務局

TEL: 042-330-5441 
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〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1

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