コース案内 ~言語や文化を究める2つのアプローチ

第3年次からは、専門領域の学びを深化させるステップに入ります。「地域コース」と「超域コース」という2つのコースのいずれかを選択して専攻領域の勉強を進めていきます。指導教員が担当する専門演習である本ゼミが始まり、第4年次の卒業研究へと進んでいきます。

地域コース

世界の10地域(北西ヨーロッパ・北アメリカ、中央ヨーロッパ、西南ヨーロッパ、イベリア・ラテンアメリカ、ロシア、中央アジア、東アジア、東南アジア、南アジア、中東)の特定の言語圏について、言語学、文学、芸術、音楽、映画、思想、宗教、現代文化といった特定の研究領域に重点を置いて学びます。

それとともに、これら複数の研究領域を横断し、異なる学問的な視点からも学びます。このように特定の分野にフォーカスするとともに、地域に共存する多様な言語、文学、文化を広く学び、その地域に対する深い知見を蓄えることによって、異なる文化を理解し、新しい可能性を開拓する力を磨きます。

開講される専門科目 

ヨーロッパ・アメリカ言語研究 / ヨーロッパ・アメリカ文化研究 / アジア・アフリカ言語研究 / アジア文化研究 など

Pick Up! 授業

西南ヨーロッパ文化演習3・4「イタリア文化」

担当教員:小久保 真理江

イタリアの文化についてさまざまな角度から研究するゼミの授業です。参加者の研究テーマの領域は文学・美術・映画・舞台・漫画・食文化・ファッションなど多岐に渡ります。各自の研究テーマについての調査・分析の結果を発表した上でゼミ仲間・教員と質疑応答や意見交換を行うことを通して、視野と知識を広げ、多角的に深く考える力を高めていきます。

超域コース

言語学・言語情報処理学(言語学、音声学、コーパス言語学など)、言語教育学(英語教育学など)、通訳・翻訳(通訳・翻訳論、コミュニケーション論など)、文学・文化理論(文学、思想、文化人類学、宗教学など)、人間科学(心理学、スポーツ科学など)の5つの学問分野のなかから一つを選び、特定の言語や地域を超えた言語研究・文化研究を行います。

自分自身が専攻する言語と地域をつねに視野に入れながら一つの学問分野を専門的に学ぶことで、世界のさまざまな地域の現実に根ざした、豊かな教養を身につけます。

開講される専門科目

言語学 / 音声学 / 言語処理論 / 統計科学 / 英語教育学研究 / コミュニケーション論 / 通訳・翻訳論 / 実践英語 / コミュニティ通訳研究 / 文化・文学研究 / 思想文化研究 / 人間科学研究 / 言語教育学研究 など

Pick Up! 授業

宗教学演習【思想文化研究】

担当教員:丸山 空大

宗教を学問的に理解しようとする試みには、常に「信じていない人には宗教はわからない」という批判が付きまといます。このゼミでは、重要文献の講読やゼミ生との議論を通して、宗教という現象の複雑さや、他者が信じる宗教を理解することの難しさを知り、これらにアプローチするための方法論を学びます。

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