7月に入って数日、ついに梅雨明けである。ところで、まだ梅雨明けしていなかった6月25日に日本を発って、トルコのイズミールというところで開催されたThe 1st Keynes Conference に参加してきた。帰国したのが1日昼前後、翌日からその週の授業や不在の間にたまった仕事を片づけて(まだ片づいていないが;)ようやく週末、少し一息つくことができた。
学会は「ケインズ」の名を冠していたが、必ずしもケインズ主義者の集まりではなく、「メインストリームの経済学の要塞(citadel)を攻撃せよ!」というテーマで集ったさまざまな異端派の経済学者の集い。場所柄、トルコから多くの参加者のほか。ヨーロッパ、南北アメリカからも多くの研究者があつまっていて、アジア勢はごく少数であった。しかし、久しぶりに会う研究仲間と旧交を温めたり、初めて出会った研究者と交流したり、大いに刺激をもらった。学会報告は拙著の一部分を英語で整理しなおしたものだったが、けっこう関心を持ってもらえた。「その本、英語で書けばよかったのに」といわれたが、いやーそれはなかなか...。
最終日は場所を変えてエフェソス遺跡を訪問しながら「研究交流」。これもとても楽しかったが、なんとも暑かった(34度とか36度とか報じられていた)。日よけの帽子や傘と水を持っていくよう、何度も指示されたし、バスで隣り合わせたロシアの研究者の女性から日焼け止めクリームも借りたが、首の後ろの部分の塗り方がぞんざいだったようで、そこがあかーく日焼けして、その後、数日間痛かった。(ふと、耳にお経を書いてもらえなかった耳なし芳一のハナシを想い出してさむーくなる...夏向きのおハナシ)
これらの写真は、われわれが遺跡をめぐる間中ついて回ったトルコ人のお兄さんが、出口でさっそく販売していたもの(ナカヤマ、なぜか偶然に写真中央)。まー商魂たくましいというか、世界の観光地ならではのことだったが、「コンニチハ」とか「アリガト」とか言っていたので、日本人観光客も多いのだろう。2枚目の写真は、日焼け止めクリームを貸してくれた彼女と。
わがスナップショットからは、久しぶりに再会したお二人のポラニー研究者のツーショットを。