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カテゴリーによる差別

新型コロナウイルス 伊の国立音楽院「すべての東洋人へのレッスン中止」

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story-coronavirus-france_jp_5e338415c5b69a19a4ac9d4f?ncid=tweetlnkjphpmg00000001

カテゴリーによる区別・差別的扱いは何も珍しくない。

日本でも、「中国人」というカテゴリーを切り離すことによって、
今回の新コロナウイルスパンデミックを収めようとする
商人などがいる。

すべての「客」にウイルスチェックをすることは煩雑だし、
また、ウイルス量がまだ少ない感染者はチェックをスルーしてしまう。

だから、カテゴリーで切り離して、安心しようとする。

日本で、「中国人」を切り離そうとすれば、
イタリアでは、「東洋人」を切り離そうとしたって、
何も不思議ではない。

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赤十字社は、未だに、男性同性愛者による献血を排除している。
当該の男性同性愛者が、お互いに決まったパートナーとしか
性行為をしない、閉じた関係であっても、
そんなことにいちいち関心を寄せず、

カテゴリーとして、男性同性愛者は排除している。

異性愛者は同様の排除は受けていない。

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お給金をもらっている人が、商材となるウリ専ではなく、
客同士がお互いに商材となる、ゲイのハッテンサウナ、
某所のオーバン会館では、(今も続いているかわからないが)

HIVのパンデミックの初期に、「外国人お断り」という
カテゴリーによる排除を行った。

これも、全ての客に、ウイルスの抗体検査をすることは煩雑だし、
検査をしたとしても、感染から、陽性になるまでに、
3ヶ月から6ヶ月のウインドウピリオドがあるから、
徒労である可能性がある。

だったら、感染者が「多そうな」外国人を排除すれば、
日本人は安全、ということだったのであろう。

しかし、なんたる皮肉だろうか。

今や、同店は、日本人同士で、コンドームによる
感染予防をせずにいたしたい人たちが集まるように
なっているらしい。

それは利用者の、出会い系サイトでの呼びかけで
見てとることができる。

ここ数年で、やっとPrEPをする人も出てきたが、
大半は、PrEPをするわけでもなく、
ただ、コンドームによる感染予防をしない日本人であろう。

実情はどうであれ、感染者の館になっているように傍からは見える。

今や「HIVでは死なない」「U=U」などというスローガンも
あるが、様々なウイルスの亜型や、薬剤耐性を持ったウイルスに
複合感染をしたら、いろいろ厄介なはずなのにねえ。

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2020年2月 1日 02:06に投稿されたエントリーのページです。

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