「894円になります」
みたいな言い方が、「アルバイト敬語」として
一部で、とっても嫌われているけれど。
でも、goo国語辞典を見てみると、
http://bit.ly/1zY5dcZ
「全部で千円になる。」っていう
例文が、3番に挙がっている。
ということは、強ち間違いではないという
ことなんだと思う。
でも、それが唾棄されがちな理由は
思い当たる。
全ての用例を網羅するわけでは無いが、
「XがYになる」
という構文には、少なくとも2つの
解釈が可能だということがある。
1つは、
A. 「Xが状態が変化してYになる」
もう1つは、繋辞的な「XがBである」の
inchoative/transitional aspect的な形式としての
B.「XがYになる」
である。Bでは、Xが変化してYになるわけではない。
goo国語辞典の「2」はAである。
goo国語時点の「3、4」はBである。
「894円になります」も発話者の意図はBなのだが、
問題は、聞き手にとっては、Aと解釈する自由も
Bと解釈する自由もあって、たまたまAと解釈して
しまった人にとっては「腑に落ちない」という
ことなんだと思う。