http://www.cyzowoman.com/2010/01/post_1416.html
「ヤバター」っていう、僕がいうところの
置き換え語、上書き語について。
というより、一般には、かばん語(portmanteau word)とか
呼ばれているのかも知れませんが、
圧縮合成語とか言ってもいいのかもしれません。
(用語を増やしてどうする?)
「圧縮合成語」の、合成前の元の2要素は、
「同じ音の並び」、「モーラ数」など、
共通点を持っていることが多いです。
マスゴミ(マスコミ+ゴミ)、
エログ(エロい+ブログ)など。
「ヤバター」は、上のキ○タ○の
発話では、すでに、「アバター」が
直前に言われているのでちょっと
的外れかも知れませんが、
「アバター、ヤバい」という
主述関係の圧縮合成かも
知れません。
マスゴミ、エログなんかでは、
「ゴミ」、「エロ(い)」などが
他方の名詞の修飾語だったので、
それとは違う、新しい組み合わせです。
と、言ったところで、
でも、やっぱり、「ヤバター」だけでは、
意味は通じにくく、
「アバター超ヤバター」と言わなければ
通じないとすれば、述語「ヤバい」に、
主語「アバター」が上書き参加し、
圧縮合成されたと考えるのが
妥当でしょうか。
まあ、繰り返し繰り返し使われる圧縮合成語ではなく、
一回限り、異化(ロ ostranenie、チェコ aktualizace)の
ために使われたものかも知れません。
それにしても、山崎監督の「アガター」は、
また別な分析をしなければなりません。
これは、(日本語音韻論では、分節音~
特殊モーラ音素を巻き込んでいますが)
プロソディーの「アバター」への
同化とでも言えるものでしょうか。
これも、繰り返し繰り返し使われるものではなく、
この一回限りの場面においてのみ、
有用だった言葉遣いなんでしょう。
<追記>
「アバターはヤバターだよ」って言う時の
「ヤバター」は、普通に、
「ヤバい+アバター」で、修飾語+名詞ですね。
何も目新しいこと無かったか。<笑>