日本語の書き文字、バ行と、ヴァ行について。
研究者レベルの人では、仮名のバ行と、ヴァ行を
書き分ける人が多いですが、
それは皆さん、程度の差はあれ、原語の原綴りを
知っているからできることです。
しかしながら、僕は、基本的にヴァ行を使わないことに
しています。恩師、E先生が、
「日本語では、まだ音素/b/と音素/v/が別々な
音素として確立していない。また一般の人が
バ行とヴァ行を書き分けようとしても、
結構間違っている場合が多い。よって
ヴァ行をバ行と区別して書くことはしない」
旨明言されていたので、それを踏襲しています。
実際、我が大学が以前あったところの近くの
鉄道駅には、「ヴァンフ Banff」という喫茶店が
ありました。
しかし、研究者レベルの書き物では、ヴァ行を
書かないということは、かなり少数派に
なってきており、プレッシャーを感じてもいます。
もとより、日本語でも、ヴァ行が発音し分けられる
ようになり、音素として確立するようになれば、
それに従って、仮名を書くようになるまでですが、
音素の確立は、そう近々には実現しそうにも
ありません。
というわけで、僕は、無駄な抵抗と思いつつ
レヴェルではなく、レベルと書くのです。