外国につながる教材

外国につながる教材多言語版・漢字学習アプリ「たふマルリン」 を開発しました。

2023.03.31

多言語版・漢字学習アプリ「たふマルリン」 を開発しました。

本学はこのたび、電気通信大学との連携により、日本語指導が必要な児童生徒等のための多言語対応の漢字学習アプリ「たふマルリン」を開発しました(Android版(2023年3月11日)、iOS版(2023年3月25日)でリリース)。

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<開発の背景>
公立小・中・高等学校等における日本語指導が必要な児童生徒の数は、年々増加の一途をたどっており、2022年10月18日に文部科学省が公表した「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(令和3年度)」によれば、58,307人(2021年5月1日現在、前年比14%増)とされています。子どもたちは、日本語の理解や習得に苦労しながら日々の勉強に取り組んでいますが、近年の新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、子どもたちの学びの場が大幅に制限されてきたことも懸念されています。

<開発の経緯>
本学ではこれまで、これらの子どもたちの学習の助けになるように多言語教育の特色を生かした教材を作成し、ウェブサイトにおいて無償公開してきました。特に、国内において母語割合の多いポルトガル語、タガログ語(フィリピノ語)、スペイン語、ベトナム語、タイ語での説明とやさしい日本語を用いた教材を作成しており、月平均1万回のダウンロードを数える人気コンテンツとなっています。
今回のアプリ開発に当たっては、アニメーションや効果音などを活用して、楽しく手軽に学ぶことができる子ども向けの学習環境が必要であると考え、情報通信の分野で高い実績を持つ電気通信大学と連携して、専用アプリの開発に取り組むことにしました。
本取り組みにより、文部科学省が推進するGIGAスクール構想など、教育分野におけるDX化が更に加速するものと期待されます。


<機能>
・英語、ベンガル語、フィリピノ語、タイ語、ポルトガル語、ベトナム語、スペイン語、および日本語の8言語に対応。
・ドリル型の設問に効果音を加え、クイズ感覚で進められる工夫
・書き順の習得、その字の読みや意味を学べるなど、描画と連動する機能
・漢字の読み方を音声で聴くことが可能
・自分の声や講師の声などを何度でも聴き直すことができるよう録音機能を搭載

<共同開発>
実際に専用アプリを学校やNPOなどの現場の人たちにモニターとして操作体験してもらい、意見をフィードバックしてもらいました。専用アプリの開発は、電気通信大学発のベンチャー企業である株式会社CodeNextが担当しました。また、本アプリの元となった冊子版の教材では5言語での展開でありましたが、今回は更に英語版、ベンガル語版が追加されました。